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「フェデリコという不思議な存在」(2013年作品)感想 [ドキュメンタリー]

エットーレ・スコラ監督によるフェデリコ・フェリーニを題材にしたイタリアのドキュメンタリー映画。

<雑感>

フェデリコ・フェリーニの作風とバイオグラフィーを再現ドラマ風に作ってあるドキュメンタリーなのだが、これが非常に芸術的で見応えのある作品だった。ただの再現ドラマではなく、それ自体がフェリーニ風になっているのだ。

フェデリコ・フェリーニは、映画館では楽しめるが自宅で鑑賞するにはふさわしくない監督だ。映画館はとにかくお金を払っているので、お腹いっぱいになるまで映画を堪能したい。こってりとしたフェリーニは実に食い応えのある映画監督だ。

対して自宅鑑賞はちょっと何かをつまみたいだけなので、ボリューム満点な彼の作品は疲れてしまう。まぁ、そんな昔の映画監督らしい監督である。フェリーニ風の作劇の現代映画はまだしも、フェリーニの作品自体は映画館で観るべきでしょうなぁ。もしくは週末の楽しみの1本とか。

☆5.0。この作品はそこまで重くないので自宅でも十分楽しめる作品でした。











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  • 出版社/メーカー: ユーハイム
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「サム・ペキンパー 情熱と美学」(2005年作品)感想 [ドキュメンタリー]

サム・ペキンパー監督を題材にしたドイツのドキュメンタリー映画。

<雑感>

「荒野のガンマン / 致命的な仲間」(1961年作品)など血みどろの映画を撮ったことで有名な監督。個人的な評価は低いのだが、世間的な評価は高い監督だ。

飲んだくれでハリウッドと反りが合わない監督だったようだ。編集権を主張したということは、作家性の強い監督だったのだろう。一度干されてすぐに復帰するものの、再び依頼が来なくなる。多くの俳優やスタッフのインタビューでこの変わり者の監督の死を悼んでいる。

いくつか作品の紹介があって、どうも3本くらいしか見ていない気がしたな。なかなか凝った面白い演出をする人で、後世に与えた影響は計り知れないということだ。

☆5.0。愛に溢れたドキュメンタリーであった。暴力的なシーンと哀愁漂う雰囲気が持ち味で、未視聴の映画のシーンが他の作品に流用されているケースをいくつか発見したほどだ。せっかくだから機会があったらまとめて観劇したいものである。


サム・ペキンパー

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  • 発売日: 2020/08/31
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サム・ペキンパー (e・mブックス)

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  • 出版社/メーカー: エスクァイアマガジンジャパン
  • 発売日: 2020/08/31
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  • 出版社/メーカー: めるくまーる
  • 発売日: 2020/08/31
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「アウトサイダーズ」(2016年作品)感想 [映画]

アダム・スミス監督によるイギリス・アメリカによるクライム映画。出演はマイケル・ファスベンダー、ブレンダン・グリーソン、リンゼイ・マーシャル。

<あらすじ>

アイリッシュ・トラヴェラーのコルビー・カトラーは、一族を率いて犯罪で生計を立てながらトレーラーハウスで移動する生活を続けていた。彼は絶対的な存在だったが、息子で跡取りのチャドは、もうそんな時代じゃないと感じて定住を模索していた。

あるとき政治的大物の家に強盗に入ってしまい、警察にしつこく付きまとわれるようになる。チャドはこの件を契機に定住を模索するが、父親は一向に真面目に考えない。そもそも大物政治家の家に強盗に入れと言ったのは父親だった。彼はチャドに考えを変えさせたかった。

だが、犯罪が大事になってチャドの一家は地元の鼻つまみ者として軽んじられていく。虐めや差別など元々彼らに対してあった悪感情が表面化して、買うはずだった土地は手に入らず、犬すら買えない。チャドは金を放り投げて犬をかっさらい、息子にプレゼントするとそのまま逮捕された。

<雑感>

アイリッシュ・トラヴェラーはジプシーに含まれる定住しないアイルランド人で、大昔からキャラバンのようなものを組んで一族で移動しながら暮らしている。実は縄文人の広域交流を支えたのはこういう移動集団ではないかと思っていて、文化的な興味があったのだが、映画の中の家族はただの犯罪者だった。

昔は馬車、その前はロバに荷物を乗せて英国中を移動して売春だの堕胎だので生計を立てていた。そういう面白い文化的背景があるはずなんだけど、映画の中の家族はただの犯罪者だった。

ちょっと残念。

☆3.2。時代に取り残された集団的な描かれ方でもなく、あくまでただの犯罪者として扱われていた。





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  • 出版社/メーカー: ハインツ日本
  • 発売日: 2013/08/23
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「アラビアン・ナイト」(1942年作品)感想 [映画]

ジョン・ローリンス監督によるアメリカの冒険活劇映画。出演はジョン・ホール、マリア・モンテス、サブウ。

<あらすじ>

バグダットの王子ハラウンは、腹違いの弟カマールの奸計にかかり奴隷として売られて国民には死んだものと発表された。さらにカマールは、絶世の美女シェーラザードを手に入れるつもりであったが、カマールの臣下ナダンはシェーラザードを奴隷として売ってしまった。シェーラザードはそこで奴隷に身をやつしながら反撃の機会をうかがうハラウンと恋に落ちた。

一度は脱走したものの、富豪の集まる宴会の場に引き出されたシェーラザードは、彼らのために踊った。ハラウンは民衆に身分を明かして味方につけると、宴会のテントで反乱を起こした。そこにアリが率いたバグダットの援軍が駆けつけた。

ハラウンの軍とカマールの軍が争う事態となったが、最後にはハラウンが勝利を収めた。

<雑感>

砂漠が思いっきりアメリカの荒野だったり、砂漠のオアシスが普通にプールだったりするものの、迫力満点の冒険活劇であった。特に最後の敵味方入り乱れての馬上での戦いは見応えがあった。シェーラザードはそこまでして争うような美女には見えなかった。

☆4.0。シンドバッドやアリババたちがバグダットのために一肌脱ぐ展開が熱い。


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  • 出版社/メーカー: カゴメ
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  • 発売日: 2020/09/01
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「キングソロモン」(1937年作品)感想 [映画]

ロバート・ステイーブンソン監督によるアメリカの冒険映画。出演はポール・ロブスン、セドリック・ハードウィック、ローランド・ヤング。

<あらすじ>

ダイヤモンド発掘のためにアフリカへ渡ったオブライエン父娘は、資金難で試掘を注視する憂き目にあうが、帰国途中でアラン・クォーターメインと出会って旅を続行することになった。スペイン人からソロモンの秘宝のことを聞いた彼らは黒人を雇ってアフリカ大陸の奥へと進んだ。

そこで彼らはソロモン王が財宝を隠した洞窟を発見した。だが財宝を守る部族と別の部族の戦いが始まり、仲間が捕らえられたりしながら危機に陥るが、日食の混乱が彼らを助けた。だが突如起こった噴火によって財宝は溶岩に飲み込まれた。

<雑感>

アフリカがまだ未開だったころの、特殊な習俗に対する憧憬に満ちた作品。ソロモンの財宝に対する欲望より、部族間対立に割く時間が長くて、何をどう戦っているのかわからない描写ながら興味深く視聴することができる。ただ、アメリカ人が考えるアフリカ人であって、実際のアフリカの文化ではなさそう。

☆4.0。後年何度もリメイクされている作品で、ソロモン王の秘宝、この映画の場合はダイヤモンドだが、欧米人の興味というものがうかがい知れる。


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  • 出版社/メーカー: ひかり味噌
  • 発売日: 2020/03/01
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「天使の入江」(1963年作品)感想 [映画]

ジャック・ドゥミ監督によるフランスのギャンブル映画。出演はジャンヌ・モロー、クロード・マン、ポール・ゲール。

<あらすじ>

ギャンブルに嵌った銀行員が、ニースでギャンブル依存症の女と恋人になって勝ったの負けたの。

<雑感>

内容はまるでなくて、男女の恋愛とギャンブルの勝ち負け(金持ちになったり文無しになったりを繰り返す)を使った演出力だけの映画だった。たったそれだけの内容を面白く見せる手腕が素晴らしいということだろうか。ヌーベルバーグだし、多分そうなのだろう(適当)。

人間のテンションなんて性欲と射幸心さえ刺激すればどうにでもなるということかな。

☆3.2。人間の欲を上手く使った作品なのだろう。正直あまり興味は持てなかった。





カゴメ 野菜たっぷりスープギフト SO-30

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  • 出版社/メーカー: カゴメ
  • 発売日: 2020/03/03
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「シアタープノンペン」(2016年作品)感想 [映画]

ソト・クォーリーカー監督によるカンボジアのヒューマンドラマ映画。出演はリー・マネット、ディ・サヴェット、ソク・ソトゥン。

<あらすじ>

クメール・ルージュがカンボジアを支配するより以前のこと、「長い旅路」という名の恋愛映画が撮られていた。主演女優のソテアは、この映画の監督と恋愛関係にあり、革命騒ぎが終わったら再会する約束をしていた。しかし映画監督は、弟の密告によってクメール・ルージュに捕まり、死刑にされてしまった。

監督と巡り合えないまま、ソテアは求められるままにクメール・ルージュの兵士と結婚し、娘のソボンが生まれた。

ソボンはかつて母と映画監督が再会を約束したシアター・プノンペンで偶然母が女優だったことを知る。しかしは母もう生きる気力を失っていた。映画館の主ソカが監督ではないかと思い込んだソボンは、やがてソカが兄を密告して自分だけ生き延びた卑怯者であること、母が愛した映画監督を殺した相手と結婚した事実を知った。

「長い旅路」には最終巻が欠けていた。ソボンは映画の中だけでも母の願いをかなえてあげようとラストシーンの撮影に挑んだ。映画を観たすべての人間は、互いを許し合った。

<雑感>

若いソボンの視点で共産主義革命の悲劇を再確認する話。自由だったカンボジアに中国の影響下にあるクメール・ルージュがやってきて虐殺を繰り返していく。それに加担した兵士と、自己保身のために兄を裏切った弟、すべてを失った母、古い慣習のために意に添わぬ結婚を押し付けられる娘などが絡んだ悲劇だ。ただ最後はすべて許し合って終わる。

アジア的な優しさに溢れた作品で、年月が罪を洗い流してくれる感性がある。クーデターによって誕生したクメール共和国は5年ほどしか続かなかったが、ベトナムアメリカを巻き込んだ内戦の被害者はとてつもない数に上る。

☆4.0。若者が、上の世代を許し、癒そうとする素晴らしい作品だった。








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「アナザー・ハッピー・デイ ふぞろいな家族たち」(2011年作品)感想 [映画]

サム・レヴィンソン監督によるアメリカのヒューマンドラマ映画。出演はエレン・バーキン、エズラ・ミラー、デミ・ムーア。

<あらすじ>

リンは元夫ポールとの間に長男ディラン、次男エリオット、三男ベン、長女アリスと4人の子供がいた。離婚の際にディランはポールに引き取られ、ポールの再婚相手のパティに育てられている。残り3人を引き取ったリンだったが、エリオットは薬物依存症、ベンは自閉症、アリスは自傷行為を繰り返している。そのためにリンは情緒不安定な状態にあった。

ディランが結婚するというので、リンはエリオットとベンを連れて実家へと向かった。アリスはポールとリンが離婚する際のポールの行動がトラウマになっており、実の父に会うことができない。ポールはそうとも知らず、娘の自傷行為について再婚相手のパティとともにリンを激しく責め立てた。

威圧的なポールの存在でどんどんおかしくなっていくリン。息子たちはパーティーで羽目を外し、認知症の父親は監視の目が行き届かないところで酒を呑んでカートを暴走させると死んでしまった。

リンの精神不安を楽しんでいた彼女の家族たちだったが、お葬式はしめやかに行われ、ようやくリンは解放された。

<雑感>

基本的に会話だけで進んでいって、人間関係がややこしいので把握するのが大変だった。特にリンの家族がなぜあんなに彼女に冷たいのかは最後までわからなかった。地獄のような家族であった。

映画の中では幸せな家族を演じることが多いハリウッド映画だが、これがリアルな家族なのだろう。その割に4人も子供を産んでいる設定に笑うしかない。ファック大好きですやんみたいな。

☆3.9。親族というものの重苦しい感じが良く描かれていた。映画としてはいいかもしれないが、最後まで重苦しい感じはあったなぁ。親族から敬意を払われないって辛いことだ。


クノール カップスープ バラエティボックス 30袋入

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  • 出版社/メーカー: 味の素
  • 発売日: 2013/10/28
  • メディア: 食品&飲料









クノールカップスープ 野菜ポタージュ バラエティボックス 20袋入

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  • 出版社/メーカー: 味の素
  • メディア: 食品&飲料



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「今甦る!昭和ヒーロー列伝」(1993年~96年作品)第32回 感想 [アニメ/特撮]

第32回「白獅子仮面」(1973年春作品)

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  第08話「のっぺらぼうが火をふいた」

  第11話「三つ目の一つが飛んでくる」

  第12話「怪人ヨロイ武者の襲撃」

<雑感>

作ったはいいがお蔵入りしていた作品。「今甦る!昭和ヒーロー列伝」放送当時、ディレクターの喜井竜児がいくら探しても4話分しかフィルムが発見されなかったほどの超ド級のマイナー作品。この番組放送後にフィルムの発掘が行われ、現在では全13話、ブルーレイになって発売されております。

「今甦る!昭和ヒーロー列伝」は、忘れ去られつつあったマイナーヒーローに光を当て、保存のきっかけを作った素晴らしい番組でした。名古屋の番組なんか知らねーよとあざけっていた当時の同僚はマジで反省してください。

「光速エスパー」で主役を張って以来特撮番組ではお馴染みの顔だった三ツ木清隆が主役の剣兵馬を演じている時代劇特撮で、敵役もひとつ目入道など純和風。白獅子仮面の武器は十手。三ツ木清隆氏の十手アクションも見どころのひとつである。

喜井竜児氏の解説にもあるが、昭和48年は特撮番組乱立時代で、年間で19作品も放送されていた。期間によっては週に10作の特撮番組が放送され、子供向けの時間帯は大激戦区、基本仮面ライダーとウルトラマンとヒーロー戦隊しかやっていないいまとは大違いである。

有名どころだけでも「ファイヤーマン」「ジャンボーグA」「仮面ライダーV3」「流星人間ゾーン」「ロボット刑事」「ウルトラマンタロウ」「風雲ライオン丸」「キカイダー01」「レッドバロン(白獅子仮面の後番組)」「イナズマン」「鉄人タイガーセブン」が同じ年に放送されている。

そんななかでたった1クールではあったが、とても強い印象を残したのがこの作品だ。

当時まだ小学校に入学したばかりだった(はず)ので、頭の中に芽生えたモヤモヤを上手く表現できなかったが、今思えばこの純和風のテイストは絶対に面白くなると確信して、ブラッシュアップされた作品を心の中で待っていた気がする。そこに投入されてきたのが「怪傑ライオン丸」だった。ライオン丸はわかりやすい変身ポーズや掛け声を決めることで、子供たちの間で大ヒットを記録した。

「白獅子仮面」の三ツ木清隆は、「怪傑ライオン丸」の潮哲也より若干若い印象で、弱々しい。彼の若武者然とした顔立ちと白獅子仮面のいかつい顔がマッチしていなかったのも残念と言えば残念。でもこの作品、いま見てもなかなか味があって素晴らしい。

フィルムが見つからなかった影響で、必ず放送されていた最終話が流せず、ひとつ前の第12話を放送した回であった。当時よほど電波状況が悪かったのか、画面がザラザラである。

注:よくよく思い出してみれば、「怪傑ライオン丸」の方が「白獅子仮面」よりも1年早く放送されている。「怪傑ライオン丸」ほどではないが、十手アクションは好きだくらいの印象だったのかもしれない。

手元に残る「今甦る!昭和ヒーロー列伝」のDVDはこれで終わり。番組で取り上げられなかった作品などは、また別企画で記事にして、思い出話などを書きたいものである。手元に番組の録画映像が残っていないのは以下の作品。

第1回「ファイヤーマン」(1973年冬~春作品)

第7回「アイアンキング」(1972年秋~73年冬作品)

第21回「妖術武芸帳」(1969年春作品)

第23回「好き! すき!! 魔女先生」(1971年秋~72年冬作品)

第33回「ぐるぐるメダマン」(1976年夏秋作品)

第34回「メガロマン」(1979年春~秋作品)

第35回「ロボット刑事」(1973年春夏作品)

第36回「宇宙からのメッセージ・銀河大戦」(1978年夏秋作品)番組最終回

である。

1995年年末にお歳暮を贈り、「来年も今甦る!昭和ヒーロー列伝のビデオをよろしく」とメッセージを添えたのだが、以降音沙汰なく、何度か手紙を送るうちに相手のお母さまより亡くなった旨の返書をいただいた。忙しさにかまけて名古屋への帰省を怠り、直接会ってお礼を言う機会を逸したのは本当に残念であった。


甦るヒーローライブラリー 第23集 白獅子仮面 [Blu-ray]

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昭和特撮文化概論 ヒーローたちの戦いは報われたか

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「今甦る!昭和ヒーロー列伝」(1993年~96年作品)第31回 感想 [アニメ/特撮]

第31回「宇宙鉄人キョーダイン」(1976年春~77年冬作品)

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  第01話「バンザイ!! 兄弟ロボット」

  第44話「剣には剣を! さらば弟よ」

  第48話「死なないで!! キョーダインよ永遠に」

<雑感>

第31回は「宇宙鉄人キョーダイン」。なんと「今甦る!昭和ヒーロー列伝」にしては珍しく、番組ゲストとして元東映プロデューサー平山亨を招いての豪華版である。平山さんの、いつまでも子供心が抜けきれないという言葉が印象的。大ヒット特撮ドラマの生みの親のような存在だ。

「宇宙鉄人キョーダイン」は小学校低学年向けの作品ながら、なかなかSF心に満ちた作品だった。

物語は、地球のロボット工学の権威・葉山博士がダダ星のロボット軍団に誘拐される場面から始まる。敵に捕らわれた博士は、その際に一緒に拉致された4人兄弟の上の兄たちの心を移植した兄弟ロボットを作成、下の姉弟を助けるために地球に派遣する。それがスカイゼルとグランゼルのキョーダインだ。

ダダ星からやってきた父が作ったロボットと地球防衛軍が、力を合わせて地球を守るのである。この展開は子供心に焼き付いていて、ロボットばかりのダダ星への興味を掻き立てた。心を移植されたキョーダインは顔面部分のモニターに兄弟の顔を映し、本物の兄のように下のふたりと接する。

いろいろテコ入れや設定変更が成され、最終的には悪のロボット・ブラックナイトとキョーダインが戦う展開となり、地球防衛軍が拉致されていた葉山博士とふたりの息子を救出して、役割を終えたと判断したキョーダインはブラックナイトに特攻を仕掛けて宇宙の藻屑と消える。本物の兄たちは戻ってきたものの、すっかりスカイゼルとグランゼルに懐いていた下の姉弟は号泣。

日本特撮の定番の特攻とはいえ、子供心に泣いたものだ。

スカイゼルはスカイジェットに変形、グランゼルはグランカーにそれぞれ変形するところも子供心を刺激したものだ。スカイジェットとグランカーはそれぞれ口をパカパカさせて喋りまくる。この演出も大好きだった。ゲストの平山亨さんが矢島信男氏のアイデアだったと証言してくれている。

ヒロインはアニソンで有名な堀江美都子さん。若いころはこうして顔出しで特撮などにも出演していた。幼稚園児のころから彼女のファンだったので、毎週彼女を楽しみに視聴していたものだ。コロコロしていて超カワイイ。

子供が好きそうな多くのギミックと、意外にちゃんとしたSF設定、夏夕介・佐々木剛といった豪華な主人公、可愛いヒロインなど、ロマンに満ち溢れた作品であった。


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