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「Gレコ ファンジン 暁のジット団」vol:34(Gレコ2次創作 第7話・後半) [Gのレコンギスタ ファンジン]

「ガンダム レコンギスタの囹圄」


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第7話「ムーンレイス」後半




(アイキャッチ)



ディアナ・ソレルと名乗る女性は全裸であることは気にもしていなかったが、ベルリが話しづらそうにしているのを見て取り、部屋にあったノーマルスーツに身を包んだ。

ディアナ「これで良いでしょう。さあ、お話しなさい。レイハントン家はいかなる理由で封印を解く決心をなさいましたか。(ベルリに近づき)わたくしどもはスコード教なるものへの改宗はいたさないとの考えは、あれから何年経っていようとも変わることがないのです。ヘルメス財団と名乗る方々は、我々にとっては侵略者も同然。宇宙の果てまで資源を求めて突き進み、殺し合いに飽きたからとでっち上げた宗教を押しつけながら、自らの持ち込んだ階級制度を地球にまで拡げようとの目論み、それは国家の上に雲上人として立って、開拓者の汗を富に変え、搾取しようと目論んでいるに相違ないとわたくしは考えます。もしそれが気に食わないというのなら、いますぐもう1度封印すればよろしい。地球にはすでに資源はございません。資源を外宇宙より持ち帰ったあなた方の優位は変わることがないのですから」

ベルリ「(困った顔で)封印とかぼくは分かりません! 月から救難信号が出ていたので、助けに来たんです」

ディアナ「救難信号? 眠っていた我々の一体誰がそんなものを・・・」

と言いかけ、ディアナは周囲を見回し、ひとり得心した。

ディアナ「わかりました。大方この施設のことをあなた方は忘れてしまい、機能維持に必要な補給を怠ったのでしょう。それだけ年月が経ったということです。あなた方はコレクトセンチュリーを使っておりませんでしょう? それなら時を問うのは意味がない。封印を解いてくださってありがとう。あとは自分たちで成し遂げることが出来ます。お下がりなさい」

ベルリ「(恥ずかしそうに)それが、道に迷ってしまって」

ディアナはそれに答えず、透明な壁の向こうで続々と目覚める人々を眺めていたが、しばらくして振り向き、顎をしゃくって自分についてくるよう促した。ベルリは彼女についていくほかなかった。

廊下に出たが、息苦しくなることはなかった。彼女がいうところの設備が稼働し始め、空気を満たしていったようだ。ディアナは廊下で息絶えた人々を一瞥し、静かに頭を下げただけでその脇を通り過ぎた。ベルリにもようやくこの女性が身分の高い人物だと理解できた。

ディアナ「設備はすべて通常通り動いているようです。人々が目覚めれば何もかも元に戻るでしょう。どうやらあなたには感謝しなくてはならないようです。月日がどれほど経ったものか、朽ちて使い物にならなくなった衣服を誂えるまで時間が掛かりそうですが」

それはベルリに話しているというより独り言のようなものだった。ベルリは自分が見たものが本当に起こったことなのか夢なのか、いまだに信じられない心持であった。

ディアナは勝手知ったる様子で月の中を歩き回り、やがて見たこともない形のランチが並んだデッキに出た。小型のランチであるが、流線型でなぜか羽がついている。デッキには月の重力しかない。身軽になった彼女は1台のランチに乗り込み、ベルリを後ろに乗せた。

機体はディアナのアイリスサインを確認して認証した。ベルリは物珍しそうにコクピットを見回した。計器類は見たこともない配置だった。不思議なのは、何年放置されていたかわからないランチのエネルギーが充足していたことだった。

ベルリ「フォトン・バッテリーの供給が止まって設備が動かなくなったのに、これは動くんですね」

ディアナ「これは小型の核ユニットで動いていますから、動かさないでいれば充電されます。しかし良かった。どうやら数万年も眠っていたわけではないようです」

やがて小型ランチは飛び立ち、ハッチを出て月面へ飛び出した。ベルリは頭上の構造物の位置からG-セルフの位置を推測してディアナに伝えた。彼女の操縦は巧みであった。

ディアナ「ああ、地球が見える。なんて美しい。ん? ホワイトドール?」

ランチはG-セルフの近くに着陸した。

ベルリ「ぼくはこれで帰ります。ありがとうございました」

ディアナ「お待ちなさい。わたくしもご一緒させていただきます」

そういうとディアナはG-セルフのコクピットに乗り込んできた。ノーマルスーツの下に何も着ていないディアナの柔らかい胸がベルリの腕に当たった。

ベルリ「(赤くなりながら)いや、でも・・・」

ディアナ「いいから行きなさい」

仕方なしに月の重力圏を離れ軌道上を回って月の裏側に出ようとすると、すぐさま2機のカットシーが近づいてきて、通信回線が開いた。

レイ「ベルリくんかな? 自分はキャピタル・アーミーのレイ・キャウ中尉だ。メガファウナはいまシラノ-5に入港している。法王庁からフォトン・バッテリーの供給停止が発表されたのは知っているかい?」

ベルリ「(しっかりと頷く)ええ、もちろん」

レイ「(ディアナに気づき)ああ、美しいお嬢さまとご一緒だったか。月でデートとはずいぶんとロマンチックなことだ。いやいや、嫌味でいっているのではない。自分も若い頃はそうだったさ。それに若いお嬢さんと一緒なら都合もよい。ドニエル艦長も待っておいでだから、ついてきなさい。あ、そうそう。シラノ-5ではいろいろ驚くこともあるだろうが、話を合わせてくれないと困るよ。地球全人類の命運が君のお芝居にかかっているのだから」

通信が切れた。ふたりの会話を大人しく聞いていたディアナは、回線が切れると同時に質問を浴びせてきた。特に彼女が不思議がっていたのは、月の裏側に浮かぶフルムーン・シップであった。

ディアナ「あれはどのような目的で建造されたものですか?」

ベルリ「(少し警戒しながら)あれは惑星間飛行が可能な航宙艦で、金星まで行けるのです」

ディアナ「金星・・・、明けの明星のことですか?」

ベルリ(明けの明星という言い方・・・、地球に行ったことがある?)「そうです。あ、でもいまから行くのはトワサンガのシラノ-5というところです」

ディアナ「(ベルリに身体を押し付け)そこで綺麗なお洋服は仕立てることが出来まして?」

ベルリ「(真っ赤になりながら)えっと、多分。お金があればですけど」

メガファウナの頭上を飛び超えたところでブリッジの中の様子が見えた。そこでは副長やギゼラらが大きな身振りでしきりにメガファウナの中に入れと合図を送ってきていた。ベルリはG-セルフをいったんメガファウナの中に収納し、ディアナを伴ってデッキに降りた。

デッキチーフのアダム・スミスがふたりに近寄ってきて歩きながら耳打ちをした。

アダム「艦長とハッパがなんだかよくわからない事態に巻き込まれた。とにかくみんなで抜け出して早く戻ってきてくれ。補給は終わってるから、とにかく早くな」

ベルリとディアナは同時に頷いた。

メガファウナを出た瞬間、大きな歓声が巻き起こった。なぜかトワサンガの大勢の市民が集まっていて、口々に王子王子と叫んでいた。驚いたベルリは眼を見開いてあっちこっちと視線が定まらなかった。その横でディアナはすました顔でベルリの腕を取り、優雅に歩いてみせた。

熱狂する人混みを掻き分け、ドレッド軍の軍服のままのターニア・ラグラチオン中尉が長い三つ編みをなびかせながら駆け寄ってきた。彼女の手にはマイクが握られ、その後ろにはアンプを背負った禿げ頭の男が小走りでついてきている。禿げ頭の男は人混みを抜け出したところで立ち止まってアンプを聴衆に向けた。

ターニア「(マイクをテストする)あーあー(頷く)みなさま、ついにトワサンガにレイハントン家新当主ベルリ・レイハントン王子が戻ってまいりました。盛大な拍手をお願いいたします。(割れんばかりの拍手が巻き起こる。ベルリは顎が外れたかのような顔で茫然自失の表情)ドレッド家による不名誉な王位簒奪から10余年、トワサンガは再び王政へと復帰し、敬虔なスコード教徒として歩み始めることになったのです。ご承知の通り、法王庁よりフォトン・バッテリーの供給停止が発表されましたが、いまだ戦争の続く地球はともかく、これでトワサンガへのフォトン・バッテリー供給再開は決まったようなものです。(ようやくベルリの腕を取るディアナに気づき)ところであなたは?」

ディアナが何か言いかけたとき、遠くからジムカーオ大佐とウィルミット長官が走り寄ってくるのが見えた。ディアナは微笑みを崩さず、ふたりの大人の到着を待った。

ウィルミット「ベルリ、ああ、ベル。よくぞ無事で」

ベルリ「(さらに驚き)母さん? なんで母さんがトワサンガに?」

ジムカーオ「(ゼイゼイと息を切らし)待った、ちょっと待った。(隣のディアナに目をやる)ああっと、あなたは?」

ディアナはそっとベルリの手から離れると、ターニアに手を差し出し、マイクを渡すようにと暗に要求した。その威厳のある態度にたじろぎ、ターニアは思わずマイクを渡してしまった。

ディアナはマイクが必要でないほどの大声量で話し始めた。

ディアナ「レイハントン家の忠実な臣民の皆様、お初にお目見えいたします。わたくしの名前はキエル・ハイム。アメリアで鉱山業を営むハイム家の長女でございます。たったいま月より参ったばかりで、皆様を長くお待たせしたのではないかと心配でたまりません。わたくしどもが月に立ち寄りましたわけは、このような次第でございます」

そういうとディアナはノーマルスーツのチャックを下ろして、その下が全裸であることを仄めかした。観衆は度肝を抜かれて騒然とした。

ディアナ「わたしたちは若く、確かにこのようなときもあるのです。しかし、皆様におかれましても若い男女の秘め事はお心当たりがあるはずです。こうしたことは決して恥ずかしいことではなく、健全な人としての証なのです。どうか若さゆえの御無礼をお許しください」

その毅然とした物言いと大胆さに圧倒された5万人の観衆は、しばしの沈黙の後、爆発的な熱狂となって叫び声が渦巻いた。彼らは口々にキエル・ハイムの名を叫び、特に若い男女から圧倒的な支持を得た。ディアナは手にしたマイクを突き上げ、彼らの拍手と歓声に応えた。

トワサンガの人々は、大きな熱狂の中で、ほんの1か月ほど前にやってきたノレド・ナグという少女のことを忘れ去った。

ジムカーオもしばらくあっけにとられていたが、気を取り直して頭の中を整理するかのように指で額をコンコンと叩いた。

ウィルミット「(心配そうな顔で)ベル・・・、そうなの?」

ベルリ「違う・・・(レイ・キャウ中尉に言われたことを思い出し)ああ、まあ、それは・・・」





シラノ-5のセントラルリングにはいくつかの工場群が立ち並ぶ区画がある。ドニエルとハッパはキャピタル・アーミーの制服を着た兵士にその一角まで案内されていた。

ドニエル「補給に応じていただけたのは感謝するが、できれば早く船に戻りたいのだがなあ」

兵士「(恐縮しながら)少しだけお付き合いいただけますか。実は見ていただきたいものがございまして。こちらにあるのですが(どんどん先に歩いていく)」

兵士は巨大な倉庫のなかにふたりを導き入れた。その建物の中に保管してあったのは、銀色のG-セルフともう1機、かなり旧式で大型のモビルスーツであった。

ハッパ「これは・・・、G-セルフじゃないか。どうしてこんなものがここに?」

兵士「自分は下っ端なのでよくわからないのですが、ハッパさんにこれを診てもらえと命令を受けています。こちらがG-セルフとかYG-111と呼ばれる機体で、古いモビルスーツをフォトン・バッテリー仕様に改造したものです。設計図はレイハントン家の家臣団が隠し持っていたのですが、彼らの製造責任者がレコンギスタいたしまして、こちらで入手したようなのです」

ドニエルは横目でキャピタル・アーミーの制服を見咎めた。

ドニエル(こちらで入手か・・・。アーミーがこれをねぇ・・・)

ハッパ「診るたって、G-セルフは複雑な機体で、いわゆる単なるG系統とは違うんだ。コクピットはコアファイターになっているのか?」

兵士「そうした部分も診ていただけるとよろしいかと」

ドニエルがクレーンを操縦してハッパをコクピットハッチの位置まで上げた。ハッパは手動でハッチを開き、懐中電灯でコクピット内部を調べた。

ハッパ(驚いたな。パイロット認証の仕組みが違うだけで、まったくG-セルフと同じだ)「おーい、拝見させていただいたが、おそらく組み立ては大丈夫だ。ただ動作確認させてみないと何とも言えないな。コクピットに関しては(もう1度中を覗き込み)これは普通のユニバーサルスタンダードでG-セルフのものとは違うみたいだ。ところでつかぬことをお訊きするが、(眼鏡を光らせ)戦争は終わったはずなのに、なんでまたこんなものを組み立てたんだろうね」

兵士「いやあ、(頭を掻きながら)自分は下っ端なので」

ドニエル「オレからもつかぬことをお訊きしたいのだが、何でキャピタル・アーミーの方々がトワサンガで守備隊もどきのことをしているんだろうね」

兵士「(屈託なく)そういえば、ザンクト・ポルトでガヴァン隊を全滅させたとか。さすが歴戦の勇者たちだって評判になってましたよ」

ドニエル「そういうことが訊きたいわけじゃないんだがな(ハッパと目配せをする)」






セントラルリングの商業地帯のカフェで、ウィルミット・ゼナムはふたりの若者を前にどう振舞っていいかわからず戸惑っていた。女手ひとつで男の子を育てた場合、いつかこういうことがあるだろうと何度も頭の中でシミュレーションしていたのに、いざとなるとどうしていいかわからないのだった。

アメリアのキエル・ハイムと名乗ったディアナ・ソレルは、かつて自分が身に着けていた衣装に極力近いものを選び、それを身に纏っていた。彼女はすました顔で紅茶を飲んでいる。ウィルミットは話すきっかけが掴めずにただ時間を空費するだけの自分に嫌気が差してきていた。

ウィルミット「あそこでアイスクリームを売っているわね。みんなでいただきましょうよ」

ベルリ「さっきたくさん食事したばかりじゃないか、母さん」

ベルリは食べすぎを注意しただけのつもりだったのに、ウィルミットにはそれがとても刺々しい言葉のように感じられ、いたたまれなくなった彼女は席を外してアイス屋へ歩いて行った。

それを横目で見ていたディアナは、テーブルの下でベルリの脚を蹴り、合図を送った。ところがベルリは母親がどこにいるか首を伸ばして探す様子だったので、ディアナはもう1度その脚を蹴った。

ベルリ「ちょ、痛いじゃないか」

ディアナ「あなたは鈍いのね。あなたの赤い戦艦のおかしな髪型の人に、早く戻るようにいわれていたでしょう。逃げ出すならいまですよ。監視もいません」

ベルリ「あ、そうか・・・。(ディアナに向き直り)でもあなたはいったいここで何がしたいんですか? あなたのことは何も教えてもらってないんですけど」

ディアナ「わたくしのことを聞くということは、何百年も前の話を聞くということですよ。もしかしたら千年前のことかもしれない。そんな話に興味があるんですか? それとも本当にわたくしを抱いてみたくなったとか?」

ベルリ「(険しい顔になって)じゃ、ぼくはメガファウナに戻りますけど、ぼくの母さんに何かあったら、宇宙の果てまで追いかけて復讐しますよ」

ディアナ「(冷笑を浮かべ)まあ、怖い。肝に銘じておきましょう」

ベルリは母親とは逆の方へと走り去り、人ごみに紛れてしまった。

アイスを3つ買って戻ったウィルミットは、ベルリがいなくなったことに動揺したが、ディアナとふたりになったことで逆に話しやすくなったとも感じて、あえて息子が消えたわけを訊かなかった。ウィルミットは、この民間人とは思えない威厳に満ちた女性に興味を持ち始めた。

ウィルミット「(アイスクリームを手渡しながら)あなたはアメリアのキエル・ハイムというのですね?」

ディアナ「(すました顔で)ええ、お母さま」

ウィルミット「あなたのそれは、つまりお若い方とは思えない態度のことですが、お芝居なのですか、それとも本当にベルリとお付き合いされているのですか?」

ディアナ「お母さまの御子息が女を遊び道具としか思っていなければ」

ウィルミット「まあ、棘のあるいい方ですこと」

ディアナ「アメリアの女は男に遊ばれるだけの弱々しい女ではありませんので」

ウィルミット「わたしに取り入ろうともしないのですね。本当のことを言えば、わたしはあなたのような女性は決して嫌いではないのです。女はもっと毅然として強くあるべきと考えます。わたしの心配は、あなたではなく、本当はベルリに向けられているのかもしれませんわね」

ディアナ「なるほど。ベルリ・レイハントンには父がいないのですね。あなたは心配しすぎています」

ウィルミット(この人、ベルリをベルリ・レイハントンと呼んだ!)「(探るように)キエルさん、そろそろ本当のことを教えていただけるかしら。何か目的がありますか?」

ディアナ「お母さまは頭が良くて助かります。あなたの御子息がわたくしにしたことはさておき、わたくしがレイハントン家の王妃になるか、それともそのフリをするだけになるのかは、お母さまの返答次第です」

ウィルミット「聞きましょう」

ディアナ「お金をご用立ていただきたい。それもかなりの金額です。それと、わたくしはアメリアへ戻って仕立て屋のお店を持ちたいと思っております。とりあえず1000着、こちらが指定するサイズのものを揃えていただけると助かります。これは仕立て屋の回転資金にするための既製品ですから、サイズさえ合っていれば結構。あと、月にシャトルを隠してあるので、月まで行けるランチを1台レンタルしていただきたい」

ウィルミット「(怪訝な顔で)ランチはご用立てできますが、シャトルなどどこでそんなものを?」

ディアナ「それをお聞きになってどうなさいますか。ご返答は?」

ウィルミット「(しばし考え)こちらが早く用意できれば、物事は早く解決する。そう考えてよろしいのでしょうね?」

ディアナ「その通りです」

ウィルミットは立ち上がってすぐに人を呼びに行かせた。彼女はトワサンガのショッピングモールに通達を出し、ディアナが申し出た倍の数の衣料品を買い占めるように指示したのだ。

ウィルミット「ランチはすぐにご用意できます。サイズなどは・・・」

ディアナ「すべて記憶しています。(受け取ったメモ用紙に書きながら独り言をつぶやく)誰ひとりとして忘れたことなどありません。どんなに年月が過ぎ去ろうと、ディアナさまにムーンレイスを任されながらレイハントン家に屈したあの日のことは。あの日に生き残り、コールドスリープに放り込まれて封印された屈辱の記憶は。ひとりひとり、名前も体の大きさも全部忘れまいと・・・、それがわたくしのせめてものディアナさまへの忠義の証だと・・・」

その声は小さく、雑踏に消え入るばかりで、どこの誰にも聞こえない大きさになっていた。






そのころ月の地下基地では全裸の男たちが走り回っていた。全裸の男たちは寒さに震えながら、一体何年使われなかったかわからない設備の復旧に忙しかった。

ハリー「ディアナさまが先に目覚めておいでだ。ランチで出られているから、すぐに戻ってくるだろう。それまでに完全に使える形にしておけ。粗相のないようにな」

兵士「(情けなさそうに)素っ裸で粗相も何もあったもんじゃないですよ」

ハリー「ディアナさまなら何とかしてくださる」

兵士「女たちは恥ずかしがって隅で震えていますよ。ディアナさまも着るものがないでしょう?」

ハリー「織機はまだ動かんのか。何もかも朽ちて、一体我々は何年封印されてきたというのか!」


(ED)


この続きはvol:35で。次回もよろしく。



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