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「ガンダム レコンギスタの囹圄」第19話「トワサンガ大乱」後半 [Gのレコンギスタ ファンジン]
「ガンダム レコンギスタの囹圄」
第19話「トワサンガ大乱」後半
(アイキャッチ)
戦線を離脱して独自の行動に移ったメガファウナを目ざとく見つけたのは、トワサンガから発進してきたクノッソスだった。
ドニエル「ドレッド軍は壊滅したんじゃなかったのか? サウスリングへ取りつく。MS隊発進。姫さまはここにいてくださいよ」
アイーダが出撃するのを制止したドニエルは、メガファウナごとサウスリングに入港する手段がないか必死で探していた。彼らを追ってきたクノッソスからもYG-201が大量に出撃してきた。YG-201はフォトン・バッテリーを動力源とするG-セルフの量産機であった。
頭部と関節部分を簡素化させた以外はG-セルフと大きく違わない機体相手にベルリは戦うことになった。彼らは盾を装備しており、中距離からのビーム攻撃ではなかなか倒せなかった。
ケルベス「ベルリ、これはメガファウナをサウスリングに入れるための作戦だ。道を空けなきゃいかんのだよ!」
そういうとケルベスはターンXで中央突破を試みた。ターンXという謎の機体は全身からあらゆる攻撃が可能でケルベスの意思に従って戦闘モードを自律的に選択しているかのようだった。ターンXが巻き起こす爆発の閃光の向こうに一筋の光が輝いた。
それは変形したラライヤのG-アルケインであった。ラライヤは飛行形態に変形してクノッソスの弾幕を潜り抜けて一足先にサウスリングにへと侵入したのだ。
上空では艦隊戦が続いていた。ボードゲームのように複雑に艦隊を動かしながらの戦いは熾烈を極め、トワサンガ側もメガファウナ追撃に艦隊を割くわけにはいかないようだった。彼らの前を塞ぐのはクノッソス1隻だけである。
G-セルフのコクピットにドニエルからの通信が入ったが、ミノフスキー粒子が濃く、声は途切れ途切れになっていた。ベルリは追いすがるYG-201にビームを浴びせ、クノッソスのブリッジの前に出た。
ベルリ「ぼくはベルリ・レイハントンです。この戦闘を中止してください。一体誰の命令で戦っているのですか?」
クノッソスの艦橋にはノーマルスーツ姿の人間たちがいた。エンフォーサーでないことに安堵したベルリだったが、同時にノレドの言葉を思い出していた。ノレドはビーナス・グロゥブの薔薇のキューブの中で、G-ルシファーが人間もエンフォーサーとして認証していたと彼に話していたのだ。
ベルリ「ドレッド軍は壊滅したはずなのに、これほどの戦力を動員できるはずがないんだ。彼らが人間のエンフォーサーだとしたら・・・」
ベルリが艦橋を離れた瞬間、メガファウナの主砲がクノッソスに着弾した。
ベルリ「やはりぼくは姉さんとトワサンガに入らなきゃいけない!」
サウスリングの貨物用ハッチから内部に潜入したラライヤ・アクパールは、内部で激しい銃撃戦が行われているのを目撃した。飛行形態から変形したG-アルケインは、レジスタンス側の前に出ると見えない相手に頭部のバルカンを発射して威嚇した。
機体を降りたラライヤは、銃を取って戦う学生や老人たち、それにレジスタンス協力者ではない一般のサウスリング住人らと顔を合わせた。ノレドの近衛隊長としてお披露目されたラライヤの顔は誰もが知っていて、大きな歓声が上がった。
ラライヤ「どうしたことですか?」
前へ進み出てきたのはターニア・ラグラチオン中尉であった。彼女はほつれかけた三つ編みを直すいとまもないほど疲れているようにみえた。
ターニア「兵団長、これはトワサンガ憲章違反です」
学生A「王政も民政も機能していないのに、軍部が勝手に」
ターニア「(誰ともなく怒りをぶつけるように)どこの軍部でもないんです。ジムカーオ大佐が地球から連れてきた兵士は私兵ですよ」
ラライヤはトワサンガの外で大規模な戦争が行われていることを説明した。100隻の軍艦を運用するのに必要な人員が徴兵されたか確かめるためであった。学生たちは他のリングで学生及び一般兵の徴兵がなされ、学徒のための小型MSが開発されていることなどを話したが、急遽徴兵した人員だけであれだけ大規模な艦隊戦が行えるはずがなかった。
ラライヤ「(天を見上げ)やはりおかしい」
学生A「それで仲間たちとサウスリングへの入口を遮断したんです。いまは一般住民もこちらを支持してくれています。でも重力装置を止められると厳しいです」
ラライヤ「緊急避難訓練通りに全員にノーマルスーツを着用させて1カ所に集めます。サウスリングに残っているのは何人ですか?」
ターニア「1万人は超えますね」
1万人ではメガファウナに収容して地球へ連れていくことはできない。頭を悩ましているときにようやくベルリのG-セルフが到着した。コクピットを降りてきたベルリに、ラライヤはわけを話した。
ベルリ「クレッセント・シップとフルムーン・シップを使えば運べないかな」
学生B「え、ぼくら学業の途中なのに地球に移住するんですか?」
ベルリ「地球じゃない。月だ。月のムーンレイスに保護してもらおう。戦争が続いているところにいても徴兵されるだけ。まずは身の安全を考えないと」
学生B「ムーンレイス・・・。本当にいるんですか?」
ムーンレイスと聞いてレジスタンス派の人々は愕然としたようだった。彼らにとってムーンレイスはお伽噺に出てくるとっくに滅びた種族だったからだ。すでにターニアから聞いてはいたのだが、信じていないものも多かったのだ。
彼らにビーナス・グロゥブで起こった出来事を説明している暇はなかった。ベルリはラライヤの指示に従うように彼らを説得した。
サウスリングの貨物ハッチの前にはターンXが陣取って入口の安全を図るとともにメガファウナの露払いを行っていた。メガファウナが到着するとターンXはその場を離れてベルリらと合流した。いまのところセントラルリングからサウスリングへの攻撃は行われていない。
ラライヤ「ジムカーオ大佐も接触してきませんね」
ラライヤと学生たちが中心となって、サウスリング住民の緊急避難が始まった。1万人を超える数の避難は地球であれば大変な混乱をもたらすものだが、スペースノイドである彼らは万が一の場合を考えていつも脱出の訓練を受けているので、目立った混乱はなかった。
ラライヤ「備蓄食料のバックパックは絶対に忘れないでください。自分の分は必ず背負って!」
上空で監視活動を行っていたケルベスのターンXから通信が入った。彼らが潜入した12番地区には他の地区からの移動者が続々とやって来ていた。
ケルベス「上のリングへの通路はあっちか? オレが偵察に行ってくる」
そこへメガファウナの連絡用ランチが到着してアイーダが降りてきた。
アイーダ「どうなっているんですか?」
ベルリ「サウスリングの住民が自主的にリングを閉鎖して上の階層の連中と戦っているみたいなんです。いまケルベス教官が偵察に向かいました」
アイーダ「避難させてどうするつもり?」
ベルリ「クレッセント・シップとフルムーン・シップで月に避難させるんですよ」
アイーダ「(マイク越しに)クレン、聞いた? クレッセント・シップとフルムーン・シップをサウスリングに近づけなくてはなりません。すぐにディアナ・ソレルに連絡を」
クレン・モア「敵の腹の中にいるんですよ。生きて出られるかどうかもわからないのに、連絡なんてつくわけないじゃないですか!」
ケルベス「あの大型2隻は月の表側にいるんだ。こちらに来るまでに時間が掛かるぞ」
ラライヤ「アイーダさん、聞こえますか? 1000人収容の脱出艇が10席以上配備されています。ただ非武装なので艦隊戦の真ん中に放り出すわけはいかないんですよ」
アイーダの頭の中に一瞬シラノ-5の他のリングを襲撃する作戦がよぎった。北側のリングを攻撃すれば、南側のリングの防衛は手薄になる。しかしその考えに何か違和感を感じて思いとどまった。
彼女はベルリのヘルメットに自分のヘルメットを当てて、接触回線を開いた。
アイーダ「何かおかしいと感じませんか? わざと攻撃させようとしているかのような」
ベルリ「ゴンドワンの艦隊もなぜ前線に出したのか・・・。やり方が理不尽すぎて」
アイーダ「これは推測ですけど、守ろうとしているものが人命でないとしたら? 彼らは彼らの考えやイデオロギーを守ることしか頭になかったら?」
ベルリ「ヘルメス財団の宇宙世紀回帰派ってことですか?」
アイーダ「自分たちがやろうとしていることをさも他人が推し進めているように見せかけて、宇宙世紀への回帰という誰も望んでいない彼らのイデオロギーを隠す目的があるとしたら?」
ベルリ「ここは姉さんに任せます。ぼくは教官と一緒に北のリングへ上がってみます」
アイーダ「相手の思惑に気をつけて!」
ベルリはG-セルフに乗り込んでケルベスと合流すると、ともにセントラルリングを目指した。
G-シルヴァーはついにビームライフルのエネルギーを使い果たしてそれを追撃してくるモビルスーツに投げつけた。
クリム「くそ。こんなところで、こんなところで死ぬのか? ミック、すまん!」
そのとき、目の前にあったシルヴァーシップの側面が開いて中からYG-201が出撃していった。クリムはハッチが閉まる前に中へ飛び込み、モビルスーツデッキに武器がないか探した。YG-201が装備している小型ビームライフルを見つけると、フォトン・バッテリーが減っていないことを確かめ、シールドとともに奪った。
武器を手にして少し安心したクリムは、シルヴァーシップのなかを観察する余裕ができた。
クリム「なぜ・・・、なぜ誰もいないんだ?」
そこはモビルスーツデッキであるのに明かりはなく、ただ機械が動いているばかりであった。外気をチェックすると空気もない。クリムはコクピットの中に武器がないか探したが、ノーマルスーツの予備があるだけで短銃ひとつ置いていなかった。
彼は好奇心に勝てず、ハッチを開いてコクピットを離れた。G-セルフと同型機を得たことより、自分がなぜこのような状況に陥ったのか知りたい欲求が勝った。
クリム「G-セルフが欲しいのならばくれてやる。どうせここまでの命ならば、オレを騙した奴らの真意を知りたい」
彼は慎重にデッキを離れ、ブリッジを探した。文字らしきものを見つけるたびにヘルメットのライトを灯して読もうとするが、どれもクリムが知らない文字ばかりであった。
状況の大意を掴むことに長けた彼は、シルヴァーシップが無人船であることを確信した。それで空気がないのである。この船には外から見えるブリッジも存在しないことから、指令を受ける中央管制室があるはずだとアタリをつけて、それらしい部屋を探した。
クリム「無人で運用もできるが、いざとなれば人間でも動かせるように設計されているから、こうしてオレが通れる通路も確保されているのだろう。ならば導線を辿ればおのずと!」
彼が潜り込んだ場所は、まさにブリッジにふさわしい場所であった。通常の艦艇のように人が行きかう空間が確保されている。ただこの船の場合、それが船体の中央に位置しているのだ。
真っ暗な部屋には、表示パネルの明かりだけが微かに点っていた。天井が低く、圧迫感がある。パネルを覗き込んでみても書いてあることがさっぱりわからない。違う文明のものなのか、それとも古い文明のものなのか判然としなかった。
クリム「文明が興って1万年になろうというのだから、様々な文字があるだろうが、リギルド・センチュリーの文明ならば文字はユニバーサル・スタンダードであるはずだ。言葉の通じない人間同士は相互理解が進まずにすぐに争いごとを起こす。つまりこれは、リギルド・センチュリーの文明ではないということか。なぜそんなものがトワサンガにあるのだ? 法王庁の人間がなぜそんなものを使っているのか? 重大なタブー破りではないか」
考えごとをしていたクリムはふいに視線を感じて振り返った。そこには銀色の肌を持つ女性が、艦長席に相当する場所に座っていた。ずっとそこにいたのか、気づかないうちに座ったのかいまとなっては確かめようがなかった。
クリム「お前、何者だ?」
クリムは周囲を警戒しながらそれに近づいた。女はまっすぐに前方を見たまま動かない。銀色の肌はまるで人間そのもののように思えたが、触ると冷たく、機械の身体であることは疑いようがなかった。クリムが顔を覗き込んだとき、エンフォーサーは初めて反応した。
エンフォーサー「認証できません」
クリム「そりゃそうだろう。初対面だからな」
彼はフンと鼻で息をしてその場を離れようとした。しかし、何か引っかかるものを感じて艦長席に座るエンフォーサーの前に身を乗り出した。
すると、エンフォーサーの顔つきが徐々に変化してきた。肌の具合だけでなく、骨格から変わって輪郭を再構成し始めた。驚いたクリムは後ずさったが、目を離すことはできなかった。
エンフォーサーは、ミック・ジャックの顔に変化したのだ。
エンフォーサー「クリム。あたしがあなたを再び地球へと導きます。あなたはこのスティックスにいてください」
クリム「ミック・・・なのか?」
エンフォーサー「残念ながらミック・ジャックは死んだのです。しかしいまとなればわかります。人の思念に境界はない・・・。あたしは弱いけど、あなたを地球に還すことならできる」
クリムの乗ったトワサンガの銀色の戦艦スティックスは、ゆっくりと方向を変えて戦線を離脱していった。
ラライヤの鼻がぴくっと動いて、彼女はどこを見るともなしに顔を上げた。
学生A「脱出艇への乗り込みが終わりました。どうかしましたか?」
ラライヤ「いえ、何か変な感じはしませんか?」
学生A「(肩をすくめ)いいえ。それより戦争が激烈すぎて、とてもあの中をかいくぐって脱出するのは不可能そうです」
ラライヤはそれに応えず、神経を集中させた。彼女は何かが宙域から離れようとしていることを感じていた。ただそれが何かまではわからなかった。
ラライヤ「ここの指揮は任せます。アイーダさんの指示に従ってください」
そう告げると彼女はG-アルケインへと戻り、ハッパが用意した新しいコクピットの性能をフルに解放した。すると彼女の思考から靄が消え去り、何もかもがクリアになった気がした。そして彼女はシラノ-5の中にいながら、トワサンガ軍の隊列から1隻のシルヴァーシップが離れようとしているのを感知した。それにはクリム・ニックとミック・ジャックが乗っている。
ラライヤはすぐさま機体を発進させて宇宙へと出た。艦隊戦はいまだに続いていたが、艦砲射撃の合間をかいくぐってG-アルケインは1隻のシルヴァーシップへと迫った。
シルヴァーシップもG-アルケインを察知し、のっぺりとした船体から射出口を突き出して迎撃ミサイルを発射した。ミサイルを射出してしまうと突起はすぐになかへと引っ込んだ。メガ粒子砲も同様であった。のっぺりして何もないように見えながら、武器の射出口がいくつも備わっているのだった。
ラライヤ「ミック・ジャック!」
彼女はミックの名を叫び、対艦ビーム・ライフルを構えて攻撃した。シルヴァーシップからは大量のMSが出てきた。どれもG-セルフの量産機であった。再び対艦ビーム・ライフルを背中に固定すると小型ビームライフルに持ち替えて応戦した。
放出されたMSを残し、シルヴァーシップは速度を上げていった。
ラライヤ「待て! ミック・ジャック!」
そう叫んで変形しようとしたとき、ラライヤの脳裏に強い思念が伝わってきた。キョトンと我に返ったラライヤは、強い思念の主がベルリであることを知った。
ラライヤ「あたしなんでミックさんが生きているなんて思ったのだろう? ベルリ?」
後ろを振り返ったがそこには誰の姿もなかった。
ベルリの脳裏にラライヤの叫び声が聞こえた。彼女はすでに死んだミック・ジャックの名を叫んでいた。ベルリは咄嗟にラライヤの感情を制止した。するとおかしな現象がすぐに収まった。
ところが今度はG-セルフが反応した。コクピットの動作音がひときわ大きくなったのだ。
ベルリ「(慌てながら)うわっ、何か勝手に動き出した!」
ケルベス「どうせ変なスイッチでも触ったんだろう?」
スピーカー越しにケルベスの暢気な返答を耳にした瞬間、シラノ-5の重力を生み出すリングの回転が止まった。緊急警報が鳴り響き、コロニー内は警報の点滅の赤に染まっていった。
ケルベス「(慌ててシートベルトを閉めながら)ベルリ、お前何をした!」
ベルリ「いえ、G-セルフが勝手に・・・。ええーーーーー!」
セントラルリングへ通じるハッチが開いた。G-セルフとターンXは通路を通ってセントラルリングへと出た。
商業地域であるセントラルリングは戒厳令下であるために人はまばらであったが、重力を失って慌てふためく人々がノーマルスーツを求めて飛び交っていた。ベルリは大きく息を吸い込むと、外部スピーカーを通じて兵士や一般人に呼び掛けた。
ベルリ「ベルリ・レイハントンの名を持って命じます。みんな武装解除して通常の生活に戻ってください。戦争なんかしている場合じゃないでしょ?」
それでもなおG-セルフめがけて発砲してくる兵士が多くいた。モビルスーツの手でそれを防ぎながら、ベルリは兵士たちから機関銃を取り上げた。
ベルリ「誰の命令で動いているんですか!」
G-セルフに摘み上げられた兵士はジタバタともがきながらスコードと叫んだ。
兵士「あんたたちは反スコードの悪魔たちなんだろう? 放せ、汚らわしい!」
ベルリ「こちらには地球の法王さまだっているんです。反スコードなわけないじゃないですか!」
それでも兵士たちは信じず、抵抗を続けた。
兵士「お前たちの悪事は全部生中継されているんだ。トワサンガだけじゃない。地球にだって中継されている。ムーンレイスとアメリアは反スコードの悪魔だ!」
地球に中継されていると聞いたベルリとケルベスは、この戦争がアメリアとムーンレイスを貶めるための策略であることを悟った。
ベルリはスイッチを切っていたラジオの電源を入れた。すると古代種族ムーンレイスが反スコード国家アメリアと結託して世界を宇宙世紀に戻そうと画策していると盛んに宣伝されていた。発信元は法王庁であった。
ベルリとケルベスは、自分たちと一体であると信じていた法王庁こそが黒幕であったことを認めるしかなかった。ヘルメス財団の本体は、法王庁だったのである。
ノースリングのさらに上にある薔薇のキューブから、カブトガニの形状に似たMAザム・クラブが発進した。
ザム・クラブは望遠レンズでラライヤが搭乗するG-アルケインの姿を捉えていた。
(ED)
この続きはvol:60で。次回もよろしく。

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