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「Gレコ ファンジン 暁のジット団」vol:18(各話箇条書き⑧) [Gのレコンギスタ ファンジン]

「ガンダム Gのレコンギスタ」のブログ内同人誌「暁のジット団」vol:18をお届けします。

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無事にビーナス・グロゥブにやって来たメガファウナの一行は、総裁のラ・グーの歓待を受けました。前回も書いた通り、自分は金星に到着したくだりが気に入っておりません。ここでの描写が疎かだったために、ヘルメス財団がビーナス・グロゥブを作り上げたことの意味を深く伝えられなかった。

宇宙世紀の戦争が終結の気配をみせず、人類が絶滅寸前になるまで資源を使い果たした責任の多くは、ヘルメス財団の母体になった組織にあったはずです。自分はこれをアナハイム社のラビアンローズが起源だと考えました。アナハイム社は独立採算だったため、自航式ドッグだったラビアンローズにはその資金が豊富にあったはずです。

戦争が人類の滅亡という形でしか終結しなかったとき、軍産複合体はどう考えるでしょうか? そこに反省がなかったとは思えないのです。

彼らは戦うための知識を封印し、人類が生きていくための技術のみを継承して、再び戦争が起こらないように願ったに違いありません。その贖罪の意識が、ひとつは地球環境が再生するまで帰還を待つことと、ふたつに帰還の準備を整えることをもって、自らを律したはずです。

ただそれはスコード教の起源ではありません。軍産複合体などというものは、戦争が続く限り武器を売り続けます。買う相手がいなくなり、我に返るのは1番最後です。それよりはるか前に、市井の間で厭戦気分が起き、何かの奇跡にすがる精神的行為があったはずです。

自分はこれを「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のラストシーンに求めました。ニュータイプによる相互理解がアクシズの地球落下を阻止した奇跡をもって、人間と人間がわかり合い争いが起こらなくなると信じる宗教が生まれたと考察したのです。これはヘルメス財団とは関係なく発生しています。

ヘルメス財団の考えは、いわばシャアがずっと唱えてきたことです。スコード教の教義はもちろんアムロが起こした奇跡が元になっています。

つまりこの物語こそ、歴史の最後に語られるべきガンダムなのです。



第22話 地球圏再会

ジット団は完成したフルムーンシップで地球圏へ旅立っていった。

アイーダはラ・グー総裁からピアニ・カルータ事件がレコンギスタのきっかけになったこと、ムタチオンがスペースノイドに絶望を与えていることを伝え聞く。

メガファウナはクレッセントシップに便乗して地球圏へ戻ってきた。G-セルフが月光蝶に似たフォトン・トルフィードを使う。

ウィルミット長官やクンパ大佐たちは大人の都合で動くことしか考えていない。



第23話 ニュータイプの音

アイーダたちは、メガファウナのアメリア軍への編入を拒む。育児園にいたアイーダの履歴を知るグシオン・スルガンは、彼女に弟がいるとは考えていない。

キャピタル、アメリア、ドレッドの3つ巴の戦いがある。ベルリはロックパイを死亡させた際に、ニュータイプのような感じ方をする。

マスクがフルムーンシップと合流する。




第24話 宇宙のカレイドスコープ

マスクがフルムーンシップの協力を取り付ける。フラミニア・カッレは、ビーナス・グロゥブとクンタラは似たようなものだと発言する。ルインは、ベルリと友達になってくれとのマニィの願いを断る。

アメリアとドレッド軍が停戦協定を画策する。共通の敵であるキャピタル・テリトリィを倒したのちは、ドレッド軍のキャピタル・テリトリィへの移住を認めるというのが条件。

バララ・ペオールの嫉妬がドレッドとグシオンを殺してしまう。



22話から24話は金星を離れたメガファウナが地球圏へ戻ってくるところから、地球圏では戦争が続いている様子、トワサンガのレコンギスタはキャピタル・テリトリィの抵抗によって上手くいっておらず、アメリアとの停戦協定を模索していたなどの話になっています。

バララ・ペオールの生死は不明。しかし、グシオンとドレッドを殺した罪は大きく、生き残っていたとしても表立って活動ができない状況に陥っているでしょう。Gレコの後日談、つまり続編を考える際には彼女のことは外せない要素になります。

G-セルフはパーフェクトパックによって大活躍をしますが、この設定はむしろいらない。特殊な機体であるG-セルフだけにバックパックが大量に用意されること自体が不自然で、完全におもちゃのためのギミックになっている。モビルスーツの大型化も無意味でした。

注目すべきなのは、キャピタル・アーミーがアメリアとトワサンガを食い止めていた点と、フルムーンシップとすぐさま提携した点です。クンパ大佐がいることで的確な指示が出せているのはもちろんありますが、マスクがカシーバ・ミコシを占領する、キャピタル・タワーを防衛ラインにするなど急ごしらえで軍隊を作ったとは思えないほどの活躍ぶりです。

マスクことルイン・リーは、クンパ大佐の死後はその後釜が狙えるほどの冴えを見せている。これも続編を考える際に考慮すべき点でしょう。

以前考察したように、ベルリはレイハントンの意思を継いで再入植のために適した土地を探す旅をしており、ルインはクンタラの国を作るために土地を探している。再入植可能で誰も住んでいない土地は限られているので、ベルリとルインはここでも戦う運命になっています。

フラミニアがビーナス・グロゥブの人間をクンタラに例えた意味は、自身のムタチオンのこともあるでしょうが、ヘルメス財団がスペースノイドの生き残りに強いてきた辛抱というものがかなりつらいレベルに高まっていたという意味でしょう。スペースノイドにとっては限界なのです。

だから金星での描写が戦いばかりになってしまったことが残念なんです。あそこでもっと多くのことを伝えなければいけなかった。

アースノイドの描写もこれで良かったのかは難しいところです。将来アイーダが政治を担うとして、地球の土地が圧倒的に足らなかった場合、アースノイドを強制的に宇宙に上げて、宇宙での蓄電事業を請け負わせるということも考えなければいけませんが、ただの戦争好きになってしまっている。

物語は終盤に差し掛かり、派手な戦闘シーンが続いていますが、もっと裏にある政治などの問題に関心を向けつつ残り2話を鑑賞することにしましょう。

戦闘シーンは確かに面白いですが、おもちゃ屋の都合に合わせた部分が多く、G-セルフの異様さを表現できていたのか甚だ疑問です。バックパックは正直いらなかったかな。フォトン・トルフィードがとんでもない代物だったことも、内蔵されていなかったことで意味合いが薄れました。

次回で各話箇条書きは終わりにし、そのあとは生き残った人物の整理と、その後の物語の創造につなげていきたいと思っております。


この続きはvol:19で。次回もよろしく。



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