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「Gレコ ファンジン 暁のジット団」vol:5(宇宙から降りてくること) [Gのレコンギスタ ファンジン]

「ガンダム Gのレコンギスタ」のブログ内同人誌「暁のジット団」vol:5をお届けします。

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そろそろ内容に入っていきますが、vol:5ではいま一度、G-セルフが宇宙からやってくる意味について語り倒していきたいと思います。

この作品は不当に低く評価されており、いまのままでは公式になかったことにされてしまいそうなので、そうはさせじと語って語って語り倒してやろうというわけです。Gレコで示されたあれこれを考察していくと、確かにそれだけの価値のある作品だと確信しております。

vol:5のテーマは、宇宙から降りてくることの意味です。



*早すぎたレコンギスタ「∀ガンダム」

公式でも時系列が定まっていない「∀ガンダム」について、当ファンジンでは宇宙世紀1500年ごろ、リギルド・センチュリー500年ごろと定めている。宇宙世紀とリギルド・センチュリーが並列して使われていたというのは当ファンジンが勝手に考えたもので、公式ではありません。

公式というのは後付けでいいのです。どうせ考えているのはただのおっさんです。

「∀ガンダム」は、宇宙世紀の歴史が辿り着いた先の話で、すべての歴史が黒歴史として語らせるコレクト・センチュリーだとされていますが、宇宙世紀1000年には外宇宙連邦と太陽系連邦の内戦が起こっているというので、そのあとには資源枯渇による荒廃しか残っておらず、戦争している人間と、戦争に参加せず祈っている人間が、別の暦を使っていてもおかしくない。

いくつかの暦が併用されていた時代があったと考えればいい。コレクト・センチュリーの始まりは、釈迦の入滅でもなんでも勝手に決めればいいのだ。そもそも古い時代を捨てて人類の未来を切り開くつもりで定めた宇宙世紀が、終わりなき戦争の時代になった時点で、人類はみんなで仲良く時代を語る区分を定める機運は失われているはずだ。

コレクト・センチュリーを使っていた者たちは、宇宙世紀ではない歴史に生きたいと切に願ったからそう決めただけであって、リギルド・センチュリーを使っていた者たちとはまた違う。それに、後述するが、リギルド・センチュリーはスコード教の宇宙移民によって持ち込まれた暦である。「∀ガンダム」のリギルド・センチュリー500年ごろは、スコード教はまだスペースノイドの一般層が信仰する宗教でしかなかった。

まだ確固たる確信がない時期に試みられた地球との接触が、「∀ガンダム」だったと捉えたらどうでしょう。そこで人類を滅ぼした技術がまだ存在することを知って、時期尚早と考え直したのではないか。



*宇宙から降りてくるもの

宇宙世紀とは、人類が宇宙に進出しながら、延々と地球でやっていたのと同じ戦争を繰り返した歴史です。故に黒歴史なわけですが、宇宙に進出した人類の科学技術がロボットの開発にだけ注がれていたと考える必要はないと考えます。

それこそワームホールで遥か別銀河への進出、果ては並行宇宙への進出などを行い、恒星の誕生から消滅を超えて、バンダイが倒産するまで何百億年でも宇宙世紀を続け、新型ガンダムで戦い続ければいい。それは勝手にやればいい。

問題なのは、人間はバンダイの社員みたいな悪ばかりではないということです。当然厭戦気分も生まれ、平和を希求する人間も出てくる。秩序を欲しがる人間もいるのである。そういう人間の祈りの気持ちが、リギルド・センチュリーになったと考えたい。

彼らは、バンダイ社員が外宇宙まで出掛けてガンダムで戦っていた宇宙世紀1000年ごろ、宇宙世紀を捨て去って密かにリギルド・センチュリーを定め、スコード教を興した。教義の根幹は宇宙世紀初期に起こったアクシズを逸らせた奇跡。その人間同士の相互理解が生み出した奇跡を信じる気持ちから、シャアの理想論の実践を己に課し、ストイックに働き続け、宇宙で平和的文明の構築を行った。

そして、「∀ガンダム」から200年、リギルド・センチュリー700年ごろ、満を持して地球に降り立った。目的は、アースノイドの救済とスコード教の普及。化石燃料が枯渇し、「∀ガンダム」時代に起こった文明が森林資源を使い果たして再び食人時代へ戻ろうとしていた人類にエネルギーと文明を与え、代わりにスコード教の厳しい戒律を教え込む活動を行っていった。

シャアの理想論を実践する時代は終わり、スペースノイドは地球に帰還する準備を始めたのだ。

はじめて降り立った大地にはキャピタル・タワーが設置され、最初の入植者やスペースノイドの中のクンタラなどが労働力として降ろされました。

スコード教の制限的な文明は、南米大陸北部(キャピタル・テリトリー)からアメリアへと広がり、大西洋を渡ってゴンドワンにも届けられた。ただアメリアには「∀ガンダム」時代に再建された独自の科学文明と教育制度が残っており、それらと併存することになった。アメリアが開明的で革新思想を持つのはこのためである。

地球への再入植とアースノイドの再教育は、同時に進められていった。



*ムタチオンの顕在化

ところが、化石燃料が枯渇した地球は、思ったほど多くの人間を受け入れられなかった。再入植は遅々として進まなくなった。そこに起こったのが、ムタチオン問題の顕在化だ。これによって多くのスペースノイドが絶望的気分を味わうことになった。

地球環境が回復した分だけ地球に再入植させていくつもりだったのに、人間は早急に重力環境下に戻る必要性に見舞われたのだ。ピアニ・カルータは、それだけでは足らないと、永らくタブー視されてきた競争原理を再び人類に課そうとした。競争原理の導入は、リギルド・センチュリーが宇宙世紀の二の舞になる可能性を秘めていた。

スペースノイドとアースノイドを戦わせてはいけない、そう考えたヘルメス財団のレイハントンは、トワサンガにてG-セルフの設計図だけを用意した。G-セルフのコアファイターコクピットには、宇宙世紀時代の遺物ながら最終形となったサイコミュが搭載さた。アムロだったからこそ発揮された底知れぬサイコウェーブの増幅機能を備え、悪意あるサイコウェーブには反応しない代物だった。

ラライヤを乗せて宇宙から降りてきたG-セルフは、「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」のラストシーンで、地球の人々が空に見た奇跡と同じものだったのだ。G-セルフは、シャアの理想と怨念を終わらせるべく用意され、それを成し遂げられる人間に託されたのである。

G-セルフは、ベルリとアイーダとともに宇宙の現実を見聞し、その答えを若き姉弟に託した状態で地球に戻ってきます。ふたりには、再入植の必要性、化石燃料の枯渇、宇宙からの支援の必要性、地球の発展可能性、ばら撒かれた戦争の種などを解決していくことが求められて終わります。

残念なことにこの作品はそれほど人気がないので、続編は作られないでしょうし、劇場版も富野監督が望むほど完全なものは作らせてもらえないかもしれません。でもだからこそ、この作品を好きなファンがずっと語り続けて物語を完成させればいいのではないでしょうか。

当ファンジンは、最終的にはレコンギスタ版逆襲のシャアまで続けていきたいと思っております。

追記。

地理関係に記憶違いがあったので修正しました。



この続きはvol:6で。次回もよろしく。



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