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「女人の館」(1954年作品)感想 [映画]

春原政久監督による日本のドラマ映画。出演は三國連太郎、北原三枝、東山千栄子。

<あらすじ>

息子が上京して丹野家は女だけになった。そこに離島で育った青年矢田八郎が2か月間の約束で乗り込んできた。女ばかりのところに若い男が来たことでみんな警戒していたが、あるとき覗き魔を捕まえたことで八郎の株は上がった。女たちは彼に夜回りの仕事を任せた。

息子には許嫁がいたが、近親者であったため東京で新しい恋人を作った。このことで女が余ってしまい丹野家は困ってしまい、八郎に余った女をあてがって結婚させようと話し合った。自分は何なのだと憤慨した息子の元許嫁だったが、たくましい八郎との結婚をいつしか夢見るようになった。

丹野家の女でまったく男っ気のなかった大学の研究室で働く女性にも、恋人がいたのでみんな吃驚した。

<雑感>

いまの時代の価値観では酷い話だと思う人もいるだろうが、こんな無茶苦茶な結婚観の時代の方が、いまよりはるかに貧しかったのに人生は充実していたのだ。結婚するのが当たり前、子供がいるのが当たり前、みんな親として同じような苦労をしているから、大企業の社員でも牛乳屋の親父の子供のことを心配したり気に掛けたりできた。

個人尊重主義は、人間同士が不干渉であることことが前提になる。他人への関心を持たないことが、進歩主義の前提なのだ。思いやりや絆が繋げていた人間同士の関係は、個人尊重主義の元では国家にすべて預けられる。そして国家権力を握った人間は巨大な権限を独裁的に運用する。だから必ず社会主義共産主義は失敗するのだ。

☆3.0。古い時代の古い価値観の中にあった、いまでは失われた幸福が閉じ込められた作品。











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