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「レイクサイドマーダーケース」(2004年作品)感想 [映画]

青山真治監督による日本のミステリ映画。出演は役所広司、薬師丸ひろ子、柄本明。

<あらすじ>

広告代理店勤務の並木俊介と妻の美菜子は娘舞華の中学受験を控えていた。夫婦仲は悪く別居中。夫にはカメラマンの高階英里子という愛人がおり、妻はそれに気づきながらも子供の受験のために我慢していた。彼らは受験の面接合宿に他の家族とともにやってきた。娘の中学受験に反対の俊介は乗り気ではない。そこに愛人の英里子がやってくる。彼女は舞華が目指す中学の出身だった。

ところが、妻の美菜子が脅迫してきた英里子を殺害した。夫は自主を勧めるが、もし発覚すれば娘の受験は失敗、それどころか他の家族も受験で落とされてしまう。自分の浮気が原因でこうなった俊介は否応なしに事件の隠蔽に手を貸すことになった。遺体は湖に捨てたが、俊介はイニシャル入りのライターを落としてしまい、見張り役の関谷は吸っていた煙草の吸殻を誰かに回収された。

医者の藤間が事件隠蔽の指揮を執った。英里子が妻を脅していたことが信じられない俊介は、彼女のバッグから中学の裏口入学を斡旋する津久見の資料を発見した。俊介は津久見のことを知った英里子が妻に会いに来たのではないかと推理するが全員に否定されてしまった。だが彼は、英里子の遺体の爪に泥が挟まっていたことを話した。事件は別の場所で起き、最初から隠蔽工作として事件が作られている。

藤間は観念して俊介に本当のことを話した。津久見は試験問題を漏洩していた。それに気づいた英里子が彼を脅した。津久見が約束の場所へ向かうと、彼女はすでに死んでいた。慌てた彼は藤間に相談した。そこに夫の浮気を疑う美菜子がやってきた。通報しようとするが、遺体の周辺には子供の足跡がある。合宿に参加している子供たちのものだ。親たちは事件の隠蔽を決めた。

俊介は子供が英里子を殺す動機がないことから事件を疑った。津久見はそんな彼を叱責した。事件さえ隠蔽されれば、自分にはいろいろやれることがあると意味深な発言をして彼は去っていった。俊介は妻と娘のことを考え、彼らに加担して子供のために生きる決心をした。

<雑感>

なんか、最後に美菜子に予知能力があるみたいな話をしていて、そんなものがあるならこうはならんやろと突っ込みたい気持ちでいっぱいになった。演出もおかしなものが多くて、どうもイマイチ。でもちゃんと物語としてはできていた。いや・・・、結局犯人は曖昧なままだし、ミステリとしてはイマイチかな。

おそらく中学受験に血眼になっている親は、本当に子供の未来を案じている良い親なのだろうかと疑問を呈することが主題のようだ。そこは十分に伝わってきた。

何を描きたいのかはっきりとわかり、問題意識もしっかりとある。その点でよく出来た小説じゃないかな。ミステリは全体に雰囲気づくりであろうし、子供が英里子を殺すことには動機がないわけじゃない。彼女がいると自分たちは中学受験に失敗する可能性が高い。親の期待に応えられなくなる。さらに、友人になった舞華に父親を取り返すという意味もある。

☆4.2。すべては俊介の浮気のせいだな。妻役の薬師丸ひろ子さんが美しい。











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