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「恐怖の廊下 / Isolerad」(2010年作品)感想 [映画]

ヨハン・ルンドボルグ、ヨハン・ストーム共同監督によるスウェーデンのサスペンス映画。出演はエミル・ジョンセン、イルバ・ガロン、ピーター・ストーメア。

<あらすじ>

医学生のフランクは静かな勉強環境に満足していたのに、上の階にロッテが引っ越してきてたびたび勉強を邪魔されることになった。ロッテには暴力的な男がいて、たびたびフランクに接近してきては助けて欲しいような誘惑しているようなそぶりをする。対して美人でもないのでフランクには迷惑以外何物でもなかった。

ロッテは毎晩男と激しくセックスしており、さらに殴られているようで、ボロアパートなので音がうるさくて仕方がなかった。しかもフランクはロッテとの関係を疑われて男に殴られてしまった。その晩はロッテも激しく暴行され、フランクは守って欲しいと頼まれて彼女の部屋で一晩明かした。

男はそのことに気づいていた。フランクは様々な嫌がらせを受けるようになった。警察に相談したが、民事不介入の原則でまともに取り合ってくれない。男の行動はエスカレートしていき、フランクも無視するわけにはいかなくなった。そして男はついにロッテを殺してしまった。

フランクは救急処置を行ったがロッテを生かすことはできなかった。彼女の部屋には、フランクへのクリスマスプレゼントが置かれていた。

<雑感>

これも迷惑な隣人ものに属するのだろうが、アメリカの作品と違ってアイデアやプロットが変わっていて面白い。この映画に、サイコパスは登場しない。

ロッテはどちらかというと底辺に属しており、自分の男にウンザリしてフランクに愛されたらどんなにいいだろうと夢見ている。ロッテの男も底辺で、フランクに女を取られるのではと恐れている。彼は暴力的だが、ロッテを好きな気持ちは人一倍あって嫉妬深い。

フランクは医師試験に合格することだけが目下の願いで、底辺の女性に関わりたくもないし、興味もない。しかし彼女もいないので、好意を持たれることに悪い気はしない。

フランクとロッテのささやかな、何も起きない出会いが状況を変えていって、最後に殺人事件まで起こる。とてもリアリティがあって、よいサスペンスである。サスペンスは本来こうした恐怖に基づく心理的な変化を描くものだ。悪い奴が襲ってくるだけがサスペンスじゃない。

男はフランクに女を取られる恐怖に怯えた。フランクは揉め事に巻き込まれてロッテと自分がが殺されるのではと怯えた。ロッテは、男の恐怖に怯えてはいたが、フランクとの決して芽生えることのない恋愛感情にすがって甘い夢を見ていただけだった。現実で苦しい思いをしているのはロッテだけで、男二人は空想の中で恐怖が膨らんでいるだけなのだ。

☆4.2。とてもいいサスペンス映画である。暴力的な男に従うしかないロッテが、若い医学生との甘い恋愛妄想に逃げてクリスマスを迎えようとしていたのに、殺されてしまうところが悲しい作品だ。





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