SSブログ

「生れてはみたけれど(活弁入り)」(1932年作品)感想 [映画]

小津安二郎監督による日本のヒューマンドラマ映画。出演は斉藤達雄、吉川満子、菅原秀雄。

<あらすじ>

新しい街に引っ越してきた岩崎家。兄弟は男の子ふたり。新しい学校には父の上司の子供がいて、ふたりはイジメられる。自分の父は偉いんだ、立派な人なんだと喧嘩に応じる兄弟。しかし、父は会社で上司にご機嫌を取る道化のような男だった。それをプライベート映画で知ったふたりは落ち込む。

それでも父は家で威厳を保たねばならない。子供たちも学校へ行かねばならない。生まれてはみたけれど、この世はそんなに生きやすい世界ではないらしい。

<雑感>

小津安二郎のサイレント時代の傑作。現代に通じるこの世の不条理を描いている。人間はどうやったって平等にはなれず、平等でないからといってすぐに死ねるわけでもない。自分で社会と折り合いをつけて、居場所を確保して人生をまっとうしなきゃいけない。

そう考えると、いつまでも子供のつもりで親を責めるわけにはいかない。いつしか自分も親のように、社会で道化を演じながら家では威厳を保つよう威張るしかないかもしれない。父の苦労をわが身で味わう日が来る。そのとき我が子にどう接したらいいか、自分の父のように振舞うべきなのか、母が助言するようにもっと優しくすべきなのか、決断しなきゃいけない。

そうしたことをつらさを堪えながら学んでいく少年期の一コマが描かれている。

☆5.0。そして平等を求めてテロリストになって多くの人間を殺したのが団塊の世代です。








PURE RISE(ピュアライズ) シットアップ ベンチ アーチ 型

PURE RISE(ピュアライズ) シットアップ ベンチ アーチ 型

  • 出版社/メーカー: PURE RISE(ピュアライズ)
  • メディア:



コメント(0) 

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。