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「シェーン」(1953年作品)感想 [映画]

ジョージ・スティーヴンス監督による西部劇。主演はアラン・ラッド。

ジョンソン郡は牧畜を営む者と農業を営む者とで争いが続いていた。入植者が5年間耕作すると土地がもらえる法律が成立したことで、先に入植していた牧畜業のライカー家が先住を主張し、あとからやってきた農業者たちに土地から出ていけと脅しをかけていたのだ。

ある日、農場主のジョー・スターレットの家に、シェーンという流れ者がやってきた。彼は水を貰った縁でその家に住み着き、家族と仲良くなり、ライカー家の争いの助太刀に入った。

彼は極力争わないようにしていたが、腰抜けと呼ばれて腹を立て、ライカー家の人間を叩きのめしてしまった。怒ったライカー家は、殺し屋のウィルスンを雇った。ウィルスンは開拓農民のトーレを射殺。恐れおののいた農民たちは土地を去ろうと話し合ったがジョーは戦うと主張する。

そこにライカー家から話し合いの申し出があり、ジョーは話に乗った。しかし罠だと察したシェーンはジョーを銃で殴りつけ、自分が代わりに話し合いに挑んだ。するとやはりそれは罠で、ウィルスンとシェーンは決闘して、得意の早打ちでシェーンが勝った。

他の仲間たちもジョーの息子ジョーイの助けで撃ち殺した。ジョーイはシェーンの早打ちを喜んだが、シェーンは落ち込んでおり、ジョーイが止めるのも聞かずに立ち去った。

という話。子供のころにテレビで見て以来の視聴。吹き替え版で観たのだが、佐々木功じゃなかった。なんで変えるかなぁ。オレは佐々木功のシェーンを楽しみにしていたのに。

南北戦争によって分断されたアメリカ、法治が浸透してきてそれに従う人と従わない人とが対立するアメリカ、小さな町の中で諍いを起こして流れ者になる人間がいるアメリカ、アメリカのそんな時代を切り取った作品だ。アパッチをぶっ殺すだけの西部劇から、アメリカ史を意識した西部劇に変化していった重要な作品。

シェーンは大人しく優しげな雰囲気をまとっているが、その凄腕の銃使いなどから、喧嘩三昧の荒くれた世界で生きてきた古い人間であることがわかる。

対するスターレット一家は法に守られた権利に依拠する新時代のアメリカ人。古い時代の人間が新しい時代の一家に世話になりながら自分も新しい時代に馴染もうともがくが、結局自分は古い時代の人間で彼らとともに生きていくことはできないと悟って再び流れ者になる、そんな物語なのだ。

殺し屋のウィルスンもそう。南部の人間を忌み嫌っているが、本当は古い時代が終わっていくのを怖がっているだけで、北軍寄りというのではなく、南北戦争後の法治主義に馴染まないのだ。その憂さを敗北者の南部の人間にぶつけている。

日本の時代劇で例えるなら、シェーンは幕末ものといえるだろう。それまでのアパッチを殺しまくる西部劇は戦国ものだ。

そんな意義のある作品なのだが、老人はシェーンの早打ちにしか興味がないから笑える。


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