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「Gレコ ファンジン 暁のジット団」vol:41(Gレコ2次創作 第11話・前半) [Gのレコンギスタ ファンジン]

「ガンダム レコンギスタの囹圄」


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第11話「ヘルメス財団」前半



(OP)


フルムーン・シップを奪って地球圏を脱したメガファウナは、ノレドたちが乗ったクレッセント・シップから2日遅れで金星圏へと到着した。

フルムーン・シップは現在減速中で、すべての乗員はシートベルトをして着席していた。そんな彼らを出迎えたのは膨大な数のビーナス・グロゥブ守備隊であった。

副艦長「(Gに耐えながら苦しそうに)何やらたくさん出てきましたねぇ」

ドニエル「(同じく苦しそうに呻きながら)フルムーン・シップはジット団が奪ったものだから、それが飛んでこりゃあ警戒もするだろう。こちらは交戦する気はないのだから、慌てなくていい。警戒もするな。速度だけ落とせ」

フルムーン・シップは加速と減速だけで大半のエネルギーを消費してしまうほど速く飛んでいる。月に係留してあったフルムーン・シップには片道分のエネルギーしか残っておらず、ビーナス・グロゥブに逆らっては地球に戻ることはできない。メガファウナの速度では1か月も掛かってしまうのだ。

減速が終わり、ようやくGから解放されたクルーたちは、それぞれの持ち場に戻りながらもモニターに映ったビーナス・グロゥブの戦力に驚愕していた。モビルスーツだけで数百機、50以上の戦艦が出撃してきている。クルーたちはビーナス・グロゥブにこれほどの戦力があるとは知らなかったのだ。

ドニエル「ベルリをブリッジに呼べ」

すぐさまギゼラが艦内放送でベルリを呼び出す。ベルリをビーナス・グロゥブのラ・グー総裁に会わせ、フォトン・バッテリーの供給停止を解除してもらうよう要請するのが今回のメガファウナの任務であった。ベルリはハッパと口論しながらブリッジに上がってきた。

ベルリ「G-セルフなんか一体誰が欲しがっているんですか?」

ハッパ「知るか。でもな、どこへ行ってもG-セルフG-セルフだったのは事実だ。まずはキャピタル・アーミーの反乱軍。それから反乱軍に反乱を起こしたクンタラ建国戦線。それにトワサンガだ。お前も見たろ? あいつらは自前でG-セルフを作っちまった」

ベルリは納得がいかないように口答えしようとしたが、それを副長が制止した。

副艦長「モビルスーツを欲しがっているのは、君に負けたことがあるパイロットさんの中で、権力に近い位置にいる人間だ。まずはクリム・ニック。これはゴンドワンだな。次にマスク。これはおそらくクンタラ建国戦線だろう。1機はこちらで確保したんだから、艦長らが見たっていう銀色の奴をクリムの坊やとマスクで争っているんじゃないか。そういうことだから」

といいながら顔を突き合わせたままのふたりに割って入った。

ドニエル「なんでそんなことで喧嘩になったんだ?」

ハッパ「ベルリはG-セルフの威力を見くびりすぎているんですよ。あれだけの力がありゃ、みんな同じものを欲しがるの!」

ベルリ「でも、戦いで勝ったって何の意味もないですよ。極東ではモビルスーツは全部建設機械ですよ。なんでそれを進化させて戦争に使っちゃってるんですか!」

ハッパ「(大声で)オレに言うな!」

ドニエル「(呆れたように)ま、ハッパは関係ないわな」

減速したフルムーン・シップは自動航行になり、しばらくして操縦していたステアをはじめ他のクルーたちがリンゴ・ロン・ジャマノッタを連れて戻って来た。

ドニエル「(横目で一瞥し)おー、リンゴじゃねーか。生きてたのか?」

ステア「(怒った顔でリンゴを床に叩きつける)コイツ、armyの奴らに軍人恩給をたんまり出すからって騙されて隠れてやがった」

ハッパ「(呆れながら)軍人恩給? ジット団のクン・スーンを騙したのと同じ連中に騙されたのか。ホント、お前はバカだな(リンゴの頭を殴る)」

リンゴ少尉はさすがに恥ずかしそうに膝を抱えてうなだれてしまった。

ステア「(呆れて)Fullmoon-shipの真っ暗な操縦席でコソコソしてるから撃ち殺すところだったよ。どうせラライヤちゃんのためだとかいうんだろ?」

副艦長「(ステアの身体を操縦席の方へ放り投げ)もう虐めてやるな。泣きそうな顔じゃないか。それより、おい、リンゴ。知ってることを話せ」

リンゴ「知ってるも何も・・・。キャピタル・テリトリィが新兵を募集してて、アーミーは解散するはずなのにおかしいなと思っていたら、もうすぐ地球は世界政府ができるからっていうんですよ。ぼくは地球のことはよくわからないからって断ったんですけど、トワサンガの人間だって言ったら、世界政府はまさにそういう人材が欲しかったのだってそそのかされて・・・」

副艦長「世界政府という言葉を使ったのならクリムでしょう。(ドニエルが頷いて同意する)で?」

リンゴ「給料もいいし、有休もあるし、恩給も出るからっていうから、それなら・・・ラライヤさんを地球で養っていけるかなって。後で合流するから待っていろと言われて待っていたらステアさんが来て」

ステア「ほらみろ、このバカ」

ドニエル「まあまあ。落ち着け、ステア。なぁ、ハッパ。あのジムカーオって大佐、あれが怪しいと思うよな」

ハッパ「怪しいですし、それにトワサンガの人はレコンギスタ賛成派が多数なんでしょ? だったら天才クリムがドレッド家の残党と手を組んでいてもおかしくはないですね」

メガファウナがいつもの騒々しさを取り戻すうちに、ビーナス・グロゥブのテン・ポリスが所有するMSポリジットがメガファウナとフルムーン・シップを取り囲んだ。圧倒的な数であった。以前来訪した際にはこれほどの数があるとは思いもよらなかった。

ベルリ(戦うための兵器になったモビルスーツ。それがこんなにたくさん!)

ドニエル「こちらに抵抗の意思はない。我々はアメリア軍総監アイーダ・スルガンの命を受けて、フォトン・バッテリー供給の件で話し合いに来た。アイーダ・スルガンの全権大使はこちらのベルリ・ゼナムくんだ」

テン・ポリス「申し訳ありませんが、入港は認められません。まずはおとなしくフルムーン・シップを返していただき、その後の処分についてはラ・グー総裁よりおって指示があるはずです。食料や水などは充分に提供させていただきます」

ドニエル「いや、せめてベルリだけでも・・・」

テン・ポリス「モビルスーツデッキは封鎖させていただきます。絶対に武器を使用しないよう通告しておきます。もし攻撃の意思を示せば、この船は破壊いたしますので」






ビーナス・グロゥブ総裁ラ・グーの懸念はいくつかあったが、まずはジムカーオという人物が思想犯であるか否かが問題であった。もし彼がクンパ・ルシータのような人物であった場合、地球の混乱にはさらに拍車がかかり、それこそフォトン・バッテリーの供給停止のような処置が必要となるであろう。

しかし、ジムカーオは無断で先回りして処分を行っているのだ。

トワサンガのレイハントン家の再興問題もそうである。ビーナス・グロゥブのヘルメス財団では、ベルリ・レイハントンとアイーダ・レイハントンの成人を待ち、本人に意思確認をした上でトワサンガの統治について決めようと考えていた。

それまではヘルメス財団でコントロールしながら、ハザム政権を存続させるつもりであった。しかしこれも先回りしてハザム政権を不承認とし、レイハントン家滅亡によってヘルメス財団がしぶしぶ承認した民政への意向を再び王政に戻す手続きを始めてしまっている。

ゲル法王の処分も同様であった。キャピタル・テリトリィの実質上の元首であるゲル・トリメデストス・ナグ法王は、一介の軍人にすら侮られ、キャピタル・テリトリィを代表する人間として権威が失墜してしまっており、退位させることは既定路線であった。

だがまだ処分がそうと決まっていないうちに彼を実質退位させながら、フォトン・バッテリーの供給停止を絡めて法王の亡命というショッキングな状況を作り出し、法王の権威を高めるための処置さえ彼は行っているのである。エル・カインド艦長の彼への評価はすこぶる高かった。

ラ・グー「すべてをクレッセント・シップの帰還というタイミングに合わせて・・・手際が良すぎる」

ラ・グー総裁は、ロザリオ・テン最深部にあるヘルメス財団の本拠地へ乗り込もうとしていた。そこはスコード教の聖地であり、ラ・グー総裁でさえ普段は入ることを許されない場所であった。

そして、やはり彼は止められたのである。

ロザリオ・テンの最深部には、闇の宮殿と名がついていた。闇の宮殿はスコード教の司祭しか入れないとされていたが、長年の調査によってその場所に司祭が出入りした形跡はなく、テン・ポリス公安警察なる組織のメンバーが定期的に来訪するのみであった。

公安警察は、ビーナス・グロゥブ、トワサンガ、キャピタル・テリトリィを結ぶ情報網の元締めで、月に1度、総裁には定期報告がなされていた。しかし1年前のメガファウナの突然の訪問で、公安警察がピアニ・カルータに偽情報を掴まされていたことが発覚し、大規模な処分が行われたばかりであった。

またラ・グーはこの闇の宮殿に秘かに通じる通路も複数発見しており、いつかこの場所の謎を解いてやろうと待ち構えていたのである。隠し通路には憲兵を排してある。今回の彼は守備隊の兵士200名を同行させており、武力による突破も辞さない構えを見せていた。

闇の宮殿の正門は高く、ギリシア風の柱が左右に12本並んでいた。白い壁にはヘルメス財団を示す薔薇の巨大なレリーフが刻まれていおり、13の階段を上った先に縦に5メートル横に3メートルの外開きの扉がついていた。ラ・グーはその扉の前に立ち、杖でコツコツと叩くと、開けなさいと命じた。

はじめこそ抵抗した門番たちであったが、ラ・グーの威厳ある態度に気圧され、左右に門を開くとそのまま逃げだしていった。

ラ・グー「(門をくぐり)闇の宮殿内を検問する。保存されている資料はすべて持ち出し、施設内にいる者は捕らえよ。(歩きながら)人手が足らない場合は増援を呼んで構わない。この場所のことが明らかになるまで家には帰れないと思え」

ラ・グーの周りには4人の秘書と10人の警護担当だけが残り、残りの兵士たちは手際よく小分隊にわかれて捜査を開始した。ラ・グーらは宮殿の奥へ奥へと進んでいく。そこに待ち構えていたのは、ピッツラク公安警察長官だった。白い肌に赤毛の壮健な人物だが、年齢はラ・グーより上で、頑丈そうなその肉体はボディ・スーツであった。彼は行く手を遮るように立ちはだかっていた。

ピッツラク「闇の宮殿への立ち入りは禁止されているはずですが。ラ・グー総裁」

ラ・グー「(笑いながら)剣呑ですな。公安警察の関係者はピアニ・カルータ事件の責任をもって多くが退職に追い込まれたはずですが、なぜ長官は免責されたのでしょうね」

ふたりは立ったまましばし睨み合ったが、最後はピッツラクが譲る形で道を開け、当然のようにラ・グーの横について歩きだした。

ラ・グー「道案内でもしてくださるので?」

ピッツラク「何が知りたいのですか?」

ラ・グー「(話題を逸らし)ピアニ・カルータというのは、人類には競争が必要不可欠で、優勝劣敗を積み重ねて遺伝子は強化されると訴えて多くの支持を得ていました。ジット・ラボの人たちのように宇宙世紀時代のMSの研究などをしておれば、そういう考え方に傾いてしまうのも無理はありません。しかし、人間というのは遺伝子の強化などという超長期なことさえ考え、ごく短期な個人の人生の意思決定をするのでしょうか。しかも彼は遺伝子操作を拒み、老化を受け入れていた」

ピッツラク「ピアニ・カルータがキャピタル・テリトリィの調査部に入って地球から偽情報を流して大陸間戦争が起きていることさえ伝えてこなかったのは我々公安警察の責任です。それについては何度もお詫びを申し入れたはず。これ以上なのをお望みか」

ラ・グー「超長期で物事を考えている集団がどこかにいなければ、今回の混乱はなかったと、こう申しておるのです。わたしはビーナス・グロゥブの総裁です。わたしを拒むことなどできぬはずです。それとも、ビーナス・グロゥブとは違う組織でもこの中にあるのでしょうか?」

ピッツラク長官は最後の抵抗をするように、巨大な扉の前で振り向いた。

ピッツラク「ここから先は総裁おひとりでならばご案内いたしましょう」

ラ・グー「(首を横に振り)わたしはすべての事柄について決済する立場にあります。それは多くの人間の判断を総合して行わねば、正しいものとなりません。ピッツラク長官、そこをお退きなさい」

ピッツラク「これで宇宙の安定は失われましょう」

強い憂慮を示し、ピッツラク長官は道を譲り、自分は中へは入らずその場を立ち去った。ラ・グー総裁はあえて長官を捕らえることはせず、好きに行かせるままにしておいた。

エアロックのような巨大な扉・・・、それは円形のハンドルロックのついたハッチのような形状であったが、秘書たちがそこを開けてみると、その向こうにはビーナス・グロゥブとは異質な都市文明の街並みが天と地が逆さになった形で広がっていた。

ロザリオ・テンの最深部には、逆向きに大きな都市が広がっていたのだ。






ビーナス・グロゥブの学校への編入手続きを求めるため、ノレド、ラライヤ、リリンの3人は役所の教育課を訪れてた。ノレドとラライヤは、セントフラワー学園の学生証を提示して大学への入学を希望した。リリンは小学校への編入である。

受付の太った女性は目を丸くしてセントフラワー学園の学生証を眺めていたが、やがて自分では判断できないと悟って上司に相談するために席を立った。

やって来たのは東アジア系の小太りの小さな男であった。愛想の良い男で、学生証による身分確認、地球とトワサンガからやってきた理由などを一通り質問したのち、編入は認められませんとニコニコ笑いながら告げたが、ノレドがラ・グー総裁から貰ったカードを出すと表情が一変し、また後ろへと下がっていった。

どうも断りたがっているようだと理解したラライヤはリリンを抱きかかえながら天井を見上げた。だがノレドはあくまで粘るつもりらしく、鼻息荒く受付の前で手を腰に当てて仁王立ちしていた。

さらに黒人系の上司がやってきて、今度こそ断固として断るとその表情が告げていたのだが、ノレドとラライヤが眼に止めたのは、その後ろをちょこちょこ歩いて別の方向へ行こうとしていたフラミニア・カッレの姿であった。

ラライヤ「お姉さん!」

ラライヤの声に気づいたフラミニアは驚きの表情で振り返った。彼女が手錠をかけられた姿で連行されているのは、すでに目撃していた。しかし彼女はビーナス・グロゥブの役場で働いていたのである。

ノレド「フラミニアさん?」

フラミニア・カッレはボディ・スーツを身に着けておらず、小さな身体を満座に晒しながら働いていた。彼女も2人に気づいたが、促されるように書類を抱えたまま奥へと消えていった。

職員「レコンギスタされた方とお知り合いですと、やはり大学への編入は認められませんね」

ノレド「なんでここで働いてんだ?」

職員「裁判はとうに結審して、重加算税で労働することになったんです」

ラライヤ「(ノレドに向かって説明する)宇宙では誰もが労働するので、刑期中の罰は重加算税なんです。移動の制限もされていますよね」

職員「そうです。レコンギスタは厳しく禁止されていますから。そういうわけで、お引き取り願えますか?」

3人は役所の外へと放り出された。

ノレド「ダメだったかーーー。無念!」

ラライヤ「(呆れながら)そりゃそうですよ」

リリン「学校は行けないの?」

ノレド「(リリンに向かって)学校はいずれね。(身体を起こし)ビーナス・グロゥブの秘密を探る作戦はどうしたら叶うんだろう? ラ・グー総裁があたしたちを自由にしてるのは、結局あたしたちでは何も知ることが出来ないって思ってるからなのかな」

ラライヤ「(歩きながら)そんなことはありませんよ。フラミニアさんは長年ジット団のスパイとしてトワサンガに潜入していたくらいの人ですから、重要な情報を持っているはずです。お姉さんに接触できれば、(声をひそめて)あるいは」

ノレド「(声をひそめて)よし、役所が終わるまで何か食べて、フラミニアさんが出てきたら作戦決行だ」






ジムカーオ「さすがにビーナス・グロゥブは遠すぎるか」

ふうと息をついたジムカーオは、自室の安楽椅子から身を起こした。相変わらず彼の部屋に明かりはない。彼は光による刺激で集中力を妨げられるのを極端に嫌っていた。

ジムカーオ「ベルリくんがあちらへ行ってしまったとなると、おそらくはアイーダとかいう少女の名代で交渉するということだろうな。こちらが先走って様々な処分を行っていることをラ・グーが知ることになる。あの男が凡人ならトワサンガのヘルメス財団が独自でピアニ・カルータ事件の事態収拾をしたと思うだろうが、ラ・グーはそこまで甘くないだろう。だが彼もしょせんは雇われの身。さてヘルメス財団1000年の夢というものの意味合いが変わったと気づくかどうかだ。ラ・グーはともかく、向こうのエンフォーサーたちは気づくであろうから・・・、宇宙を統べる資格を問う戦いの本質に誰が辿り着くか・・・。ラ・グーがもし気づくとなると厄介なことになる」

トワサンガのヘルメス財団は、レイハントン王家がドレッド家によって倒されたときすでに独立した動きを開始していた。レイハントン家は大きな歯止めであり、それを失う意味をドレッド家は知らなかったのだ。レイハントンの権力を縮小するだけならまだしも、まさか殺してしまうとまではクンパ大佐も考えてはいなかった。

ジムカーオ「クンパは実に素晴らしい仕事をしてくれた。もしベルリ王子までが殺されていたら、公平な戦いの演出は出来なかっただろう。一方的な虐殺はヘルメス財団の優位を保証しない。力が均衡してこそ、真の勝者が決められる」

彼はトワサンガのヘルメス財団にずっと苛立っていた。彼らは戦争に勝ては勝利者になると思い込んでいたが、それはまったくの思い違いなのだ。

ジムカーオ「さて、ラ・グーはどこまで真相を突き止めるかな」






副艦長「結局これはヘルメス財団の話なんだから、ベルリが代表になるしかないんだよ」

フルムーン・シップをテン・ポリスに明け渡したメガファウナは、多くのモビルスーツに監視されながらオーシャン・リングの近くに停船させられていた。テン・ポリスとの話し合いは上手くいかず、まだ誰もロザリオ・テンへは行けずにいた。

ドニエル「好むと好まざるに関わらず、ベルリ・レイハントンとしてアイーダ・レイハントンの名代になるしか道はない」

ベルリ「姉さんの代理としてラ・グー総裁に会うのは覚悟してます。フォトン・バッテリーの供給再開を申し入れるわけだから、それなりの立場ってものがいるのはわかるんです。でも、レイハントンを名乗れといわれても・・・」

副艦長「あんまり堅苦しく考えるな」

ドニエル「(頷く)そうだぞ。レイハントンを名乗ったからって、ずっと月で暮らすって決まってしまうわけじゃあるまいし」

ベルリ「でも、月ではジムカーオという人がいて、そうする気満々で待ち構えているんです」

ドニエル「そんなにノレドと結婚するのが嫌なのか?」

副艦長「いい子じゃないか」

ベルリ「そうじゃない。そうじゃないんです」

ベルリは困ったようにビーナス・グロゥブの全景が映った窓の外に目をやった。すると、小さな連絡艇が近寄ってくるのが見えた。

ブリッジのモニターが見知らぬ男を映し出した。

ピッツラク「テン・ポリスの長官を務めさせていただいておりますピッツラクと申します。ベルリ・レイハントン氏はいずこでしょうか」

ベルリ「ぼくですけど」

ピッツラク「少々お話を伺いたいので、G-セルフというモビルスーツで出てきてもらえますか?」

ハッパがベルリの肘を小突く。

ピッツラク「テン・ポリスとしては武装戦艦がこんなに近くにいるのは穏やかではないわけです。任意ですのでどうしてもいやというのならば仕方がありませんが」

ベルリ「(意を決して)わかりました。(ドニエルや副長も頷く)そちらへ参りましょう」

こうしてパイロットスーツに着替えたベルリはメガファウナを離れ、ひとりビーナス・グロゥブへと向かった。


(アイキャッチ)


この続きはvol:42で。次回もよろしく。






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