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「MASTERキートン」(1998年作品)第23話 感想(出口なし) [アニメ/特撮]

キートンは怪盗ケンドルという男を捕まえた。

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ケンドルは近隣の村々ではたいそう名前の売れた強盗で、信奉者も多かった。逮捕したはいいが、彼の護送には大きな危険が伴った。そこでキートンは車を使わず、森の中の誰も通らない1本道を使って地元警察が待つ場所まで彼を連れていくことにした。

ところが応援に来ていた地元警察は信奉者のひとりに殺されてしまった。彼らのパトカーは沼地に沈められた。

この地方の経済は炭鉱が支えていたが、突然の事業縮小によって多くの失業者が出ることになった。そのときに財閥系の銀行や商店を次々に襲撃して現金をばら撒いたのがケンドルだった。彼は労働者たちに人気があり、彼を匿っていたのも労働者たちだった。

労働争議の際、組合の代表が殺されていた。ケンドルが活躍したのはそのあとのことだ。彼には会社とグルになって事件を起こし、労働者にばら撒いた金は保険で補填した容疑が掛かっていた。確かに労働者に金をばら撒いたといっても交渉によって得られたはずの退職金に比べれば微々たる額だ。正当に交渉していた方が労働者のためになったのだ。その道を潰えさせたのもケンドルだった。

途中酒場に立ち寄ったふたりは1杯飲んだが、酒場の男たちはケンドルを見限っていた。助けに来た男も散弾銃を構えたが撃つことはできなかった。ケンドルは人を殺さない怪盗だとの触れ込みだったからだ。労働者が彼を支持していたのはその噂を信じてのことだった。

だが、実際の彼はそんな素晴らしい人間ではなかった。新聞に書かれたことはすべて真実だった。ケンドルは会社に雇われ、保険金から報酬を得ていたのだ。揉み合った際に銃身が曲がってしまった銃で脅しながら、キートンとケンドルは再び歩き始めた。

ふたりは森の出口についた。そこには警官たちを殺した男が警官の服装を着て待ち構えていた。キートンはケンドルの身柄を奪われ、沼地の方へ歩いていかされた。男はケンドルも裏切った。彼も会社に雇われたのだ。キートンは銃身の曲がった銃で犯人を脅した。

犯人は笑いながらキートンを撃とうとしたが、撃たれたのは彼の方だった。銃身は曲がっていても発射できるとキートンは知っていたのだ。

キートンはケンドルの縄をほどき、裏切った男を病院まで運ばせて手伝いをさせた。

という話。

キートンの銃に対する知識と、度胸の据わった性格がよく描かれている。

ケンドルは地元の名士で皆して匿ったためになかなか逮捕できなかったのに、ロイズのオプであるキートンが身柄を拘束したことで事件は解決した。

ただ犯人が捕まってめでたしめでたしではなく、この場合ケンドルともうひとりの男を通じて会社側の目論見が暴かれ、組合幹部殺害事件、保険金詐欺事件の罪を着た会社は労働者に対して不利な立場に追い込まれ、ひいては解雇される労働者たちへの補償金は大きくなる。

キートンがしたことはロイズを守るだけでなく、労働者の利益にもなっているところが物語をさらに深くしている。











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