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「グレンダイザー・ゲッターロボG・グレートマジンガー 決戦! 大海獣」(1976年作品)感想 [映画]

ささきいさおのアニソンを知っていたので、これこそ観たことあるはずだと思っていたのに、やっぱり未視聴だった。

1976年、夏の東映まんがまつり上映作品。

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ささきいさおの本作オリジナルアニソンには何度も「スーパーロボット軍団」という歌詞が出てくる。アニメが好きな人には有名な歌のはずだ。マジンガーZシリーズの形容詞だったスーパーロボットが、日本アニメに出てくるロボット全般に適用されるきっかけになったようだ。

だが、内容はかなり酷い。まんまお子様向け。前作「UFOロボ グレンダイザー 対 グレートマジンガー」のスリルあるドラマは影を潜め、ロボットと海からやってきた変な怪獣とのプロレスである。藤川桂介の偉大さが分かろうというものだ。

ゲッターロボGもグレートマジンガーも放送が終わっているのにこうしてアニメに出演させてもらっているのは、おもちゃ販売が落ち着いてきて、アニメとしての面白さを考え出したことが大きい。そのくせ、頑なにマジンガーZだけは登場しない。それには理由がある。

マジンガーZの超合金がとてつもなく売れてしまい、派生商品まで次から次へと発売され大ヒットした影響は凄まじく、関連会社の人間は鼻息が荒い状態だった。もっと売れ、売れるコンテンツを作れという要求が、売り上げの落ちてきたマジンガーZを葬り、グレートマジンガーを誕生させた。他のロボットアニメのシリーズも同様に誕生している。まさに巨大ロボットアニメの大量生産期であった。手塚治虫はさぞ苦虫を噛み潰していたことだろう。アニメに流れるお金の多くがロボットアニメに費やされた。

流れとして押さえておかなければならないのは、スポンサーからの要求で「マジンガーZ」の物語が唐突に終わり、兜甲児も一緒に葬り去られたが、「マジンガーZ」の物語は作者である永井豪や子供たちの中では大きな位置を占め、ボスボロットや弓博士はシリーズに残ることになり、どうやら「マジンガーZ」を早々に退場させたのは失敗だったと気づいた製作陣は「UFOロボ グレンダイザー」で軌道修正を図り、兜甲児を復活させた。

だがそこからは少々おかしくなっていた永井豪が排除され、藤川圭介が採用された。藤川は兜甲児の物語にはマジンガーZが必要だと考えていたものの、カリスマ・マジンガーZを復活させてもすでに売り切った感があるマジンガーZだけはどうしても排除せねばならないという暗黙の要求が、のちの作品にも受け継がれてしまい、こうした映画にマジンガーZだけが出演しないことになった。それが長く続いたという部分だ。

ゲームの「スーパーロボット大戦」が発売される時期になると、売るものがおもちゃからゲームに移行したのでそうした要求がなく、マジンガーZも兜甲児も普通に出演している。だがそれでは遅かったのだ。

欲に目が眩み利益の最大化を追求しようとしたことが物語を壊死させ、ロボットアニメは最初期からすでに子供たちに欲求不満を植え付ける結果になった。漠然とテレビを眺めているだけの子供は気づかなかっただろうが、ひとりまたひとりとロボットアニメの話題をする子は減っていた。新たなキャラクターをどんどん作り、売り上げはそこそこあったかもしれない。だが、母数は減少傾向が続いた。のちに再放送で大ヒットする「機動戦士ガンダム」のころは、ロボットアニメなど見向きもされていなかった。

「機動戦士ガンダム」がヒットした背景には、しっかりとした物語とSF的な設定、ラストシーンのカタルシスがあるアニメだとみんなが知る必要があった。だから再放送でしかブレイクしなかった。

製作という企画して売る側のキャラクター重視の姿勢は、物語を壊死させていく。そして物語の壊死は、人を失う行為なのだ。ガンダムというコンテンツはすでにスーパーロボットがたどった失敗の歴史を繰り返しているように感じる。そこにはもう新しいキャラしかない。

物語を紡いでいくことだけが、アニメや特撮が今後も延命するための必要条件だと知ってほしい。

もし、新しいみんなで盛り上がれるロボットアニメの登場を待っている人がいるのなら、新しい物語を作っていける人の登場が必要であるし、物語を要求するファンの姿勢が大事になる。ファンがキャラばかり要求するようでは、要求に沿ったキャラしか生まれず、物語性の薄い作品では失ったファンを「機動戦士ガンダム」が取り戻したようなことは決して起きない。

自分が何を望んでいるのか、考え直した方がいい人物がとても多くいるように思えるのだ。


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